2015年、同じ年にリリースされた2機種を比較してみました。
前回までの記事はこちら。
もくじ
ストラディックとの比較
左側が15ツインパワーC2000HGS、右側が15ストラディック1000Sです。
外観はかなり似ていますよね。
違いはどこにあるのか、順番に見ていきます。
ダラダラとした比較内容が続きますが、お付き合いください。
スプール
スプールはかなり違いますね。
ドラグノブはほとんど同じですが、ツインパワーにはベアリングが内臓されており、リジットサポートドラグとなります。
ツインパワーは裏側の作りも精巧です。
ハンドル組
見た感じはほぼ一緒です。
なお、番手違いなので、ツインパワーは45mmでストラディックは40mmです。
エンドキャップ
形状が若干違いますが、それほどの違いは感じませんね。
ハンドル軸ツバ
何気にこれが大きく違いました。
ツバだけの交換はできない。
形状が全く異なります。
この差が自重差になってくるようです。
ハンドル&ハンドルノブ
軸も若干異なります。
ツバの形状に合わせた作りです。
ハンドル自重(ツインパワー)
自重ですが、実は同じなんです。
でもツインパワーは45mmなので、実質ツインパワーの方が軽いというわけです。
エンドキャップは同じでした。
ハンドル自重(ストラディック)
全く同じ20.7gです。
エンドキャップも同じ重量です。
ローター周り
ローター周りも若干の違いがあります。
形状の違いは見られません。
ドラグ音出しラチェット
実際にラチェットを周辺パーツを分解してみると。
分解にはこれが必要です。
そうですね。
メインシャフトベアリングガイドというパーツが真鍮製?か、樹脂製?の違いがあります。
ツインパワーが金属で、ストラディックがプラでしょうか。
ツインパワーです。
ストラディックです。
素材以外の違いはほぼありません。
なお、
ラチェットの厚みの違いはあり、ストラディックが薄くなっています。その為、合わせるスプールによっては、ドラグ音が空振りして音が鳴らないケースがあります。
ローターナット
ローターナットも素材が違いますね。
おそらく、アルミと真鍮製の違いでしょうか。
ツインパワーの方が軽いですね。
リテーナ
リテーナは同じでした。
ストラディックのスプール受けは通常ブッシュですが、すでにベアリングに交換しています。
ローター
なお、ローターの素材がそもそも違います。
ローターの形状は全く同じ。
ツインパワーは、1000番ボディのラインナップはローター素材がci4+だそうです。
つまりマグナムライトローターですね。
ローター(ツインパワー)
一式の自重ももちろんツインパワーの方が、CI4+の恩恵で軽いです。
細かいですが、ネジがプラスネジですね。ストラディックはトルクスネジです。
音出しラチェットパーツ周辺も軽いです。
ローターは当然ですね。
ワンピースベールもチタン製なので、若干素材の差があります。
訂正)ワンピースベールはステンレス製でゴールドメッキ製でした。
ローター(ストラディック)
ツインパワー36.1gに対して40.6gなので、4.5g重いです。
トルクスネジ。T6ですね。
ローターナットが重いのかも。
もちろん高強度樹脂素材のローターの自重差が大きいわけです。
ツインパワー13.5gに対し、17.8gなので、4.3g重いです。
ベールの自重差はほぼありませんでした。
分解したツインパワーのローター周辺パーツです。
ラインローラーの定番カスタマイズ
一体型ラインローラーはシュルシュル音がしていたので。
よく見ると、アームカム内部の座金にサビが浮いていました。
10ステラに搭載されている、DLCラインローラーと2BB化カスタムを行います。
上が交換するパーツで、下が純正パーツです。
(元々16ストラディックCI4+に搭載していたものと置換しました。)
単純に入れ替えただけです。
ただし、
一体型ラインローラーを16ストラディックCI4+に組み込む際に、DG13を充填してみました。
そこそこ、ましになったかも。
早巻きするとカラカラ音がしますけどね。
無事、DLCラインローラーへ。
交換完了。
周辺パーツを洗浄して。
汚れはそこそこありました。
ベール返りの駆動部には。
グリスアップとオイルチューンを施し。
ローター周辺のオーバーホール&カスタマイズ完了です。
ボディ
で、実際はボディ内部が大きく異なります。
素材も、いずれもアルミニウム合金のハガネボディですが、ストラディックは片側(ボディ側)が高強度樹脂製で、足つきフタが金属製です。
ツインパワーは全体が金属製なので、強度と感度はやはり高いです。
自重差は、わずかにストラディックの方が軽いという結果に。
ツインパワー98.9gに対し。
ストラディックが96.0gとなり、ツインパワーが2.9g重いという結果になります。
ローラークラッチ周辺もほぼ同じですが、ピニオンギア周辺のパーツが若干異なることがすでに判明。
ボディ内部は全く違います。
巻き心地から明らか。
構成そのものが違いますので、当たり前と言えばそれまでですが。
まとめ
比較検証してみて細部の違いがいくつかありました。
実売価格で約2倍近く開きがあるため、当然と言えばそれまでですが、実際に使い比べてみるとツインパワーのすばらしさを体感することが出来ます。
ストラディックがダメということは一切なく、ツインパワーが優秀過ぎるということです。
それは、対象となるターゲットを掛けてから操作性や巻き心地の違いが大きく、かなり綿密に計算されていることが良くわかります。
それでは次回、ギアノイズ低減のための調整とツインパワーのボディ内部を紹介します。
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