ドラグサウンドチューン2台のご依頼です。
10カルカッタコンクエスト 101DCと09 カーディフ 51SDCですが、初見の為どうやってドラグクリック音を出すか。
まずは10カルカッタコンクエスト 101DC から検討していきます。
もくじ
分解
作業の後にわかりましたが、11カルコンDCの50番はドラグサウンドチューンリールなんですよね。
10カルコンDCの100番とはギアが少し大きく構造が違うのですが、移植できない訳でもなさそうです。
とりあえず、16アルデバランのパーツを流用して作業します。
再度カバーを取って。
ギアが出てきました。
検証1(16アルデバランBFSパーツ流用)
いつも通りこのパーツを。
自分所有の15アルデバランを16アルデバランBFSのパーツを流用した上のパーツの構成にします。(あくまでテストです。)
※ドライブギアが穴あきまくっていますが、ドラグ音が小さかったので、何個か開けてみましたが、せっかくなのでブランキングしてみました・・・。
ギアの厚みが若干薄いんですね。あとこのギアは真鍮製で固い・・・。
ギア比の問題だと思いますが、外径が若干小さいですね。
また内径の凹凸部の幅が少し異なります。
アルデバランが10mm
カルコンが11mm
スタードラグ座金がそのままだと入りません。
スタードラグ座金を削る
ルーターで内径を広げます。
後は音出しラチェットとスタードラグ板をはめてみます。
いけると判断しました。(実はこのままだと付きません。)
ドライブギアの穴をあける
早速音出しピンを入れる穴を開けます。
30分~1時間位掛かりました。。。
ドリルの先が焼き付いているのもありますが、非常に固いですね。
音出しパーツ組み上げ
音出しピンをセッティングします。
いけそうです。
ああ、閉まらない。
問題はサイドカバーの構造で、クリアランスが無いんですね。サイドカバーを削るのはちょっと現実的ではないので別の方法を検討します。
検証2(オリジナルパーツ作成)
せっかくなので、パーツを作りました。
ドラグバネホルダーを自作
スプレーのストローみたいなパーツ??がありますよね。素材はポリプロピレンだと思いますが、外径3mmのものを用意して、内径を2mmまで広げます。
※最後まで開けずに、バネが保持されるように注意します。
音出しバネと音出しピン
上記のピンは16アルデのものは使えなくて、結局スタードラグのピンを流用しました。
バネはそのまま使います。なぜかスタードラグのバネは径が大きいので2mmの穴では入りません。
スタードラグ座金の加工とスタードラグ板と逆付け
一番考えたのがスタードラグ座金の加工、スタードラグ板の逆付けです。
音出しラチェットとスタードラグ座金がいわゆるドラグの役割になります。薄いドラグ座金(ジギング系で3枚で構成されている座金ですね。)を1枚追加で入れてもいいんですが、厚みが増えると干渉するリスクがあります。
そして、下の写真左側の座金ですが、この向きのまま乗せます。
これでちょうど閉まりました。
必要なパーツを手配し、改めてオーバーホール時に手順と組み方を紹介します。
予告(09 カーディフ 51SDC)
ギアの大きさを見てもらうとわかると思いますが、この通り16アルデバランBFSのパーツは流用出来そうにないです。
予定としては、11カルコンDC50のパーツが取れるのではと考えています。
42番:ドラグ音出シラチェット
128番:ドラグ音出シラチェットバネ
(44番:スタードラグ板、45番スタードラグ座金)
ギアも取り寄せてみて、実際移植できるか、また同一規格か検証しようと思います。
別の方法として、スタードラグのパーツですね。
20メタニウムのものですが、
11番:スタードラグ音出シ板
12番:音出シピン
13番:音出シバネ
これを移植出来る可能もあると思っています。