18イグジストのマグシールドレスチューンの方法について。

2500XHという番手ですが、3か所マグシールドが入っています。今回は巻きに影響が大きいマグシールドベアリングを汎用ベアリングに置換する方法を公開いたします。
※マグシールドベアリングの性能を批判するものではなく、あくまで利用環境に応じたチューニングとなります。また使用環境とメンテナンスの頻度、使用者の裁量によるので、あくまで参考程度としてください。
ベアリングがそのままだと入らない
ドライブギア左右のベアリングを汎用ベアリングに交換することで巻き重り感を解消するカスタマイズですが、シムでサイズ調整を行います。

ベアリングを取り出しました。

やはりマグオイルが少し流れてしまっています。

ソルト使用でも直接海水が掛かる環境でなければ、マグシールドベアリングでなくてもそこまで気にしなくてもいいと思います。
マグシールドベアリングのサイズは、7*13*5です。厚みが5mm。
汎用のベアリングは、7*13*4です。

厚みが1mm程足りない訳ですね。

写真にある通り、外径が13mmのシムを使用します。

なお、上記はダイワ純正のシムでして、サイズも外径13mmです。
18イグジストの巻きのフィールについて
ドライブギアにはOリング。

特殊工具で開けます。
ボディカバーにもOリングがございます。

ドライブギア左右にはOリングが装着されています。ザラツキを低減させるためのものだと思います。
Sカム構造による摺動においてはこのギミックが非常にあっていると思いますね。無駄なノイズは減らせているし、巻きの安定にもつながっているようです。
この機構は22ステラでもサイレントドライブとして採用(完全に同じではないですが。)されていますが、22ステラについては、クロスギアオシュレートで複雑な構造により精度の甘さにつながっているように思います。
追加するシムのサイズは?
今回は、0.2mmのシムを5枚入れました。

その際クリアランス調整の為に0.025mmのシムを抜きました。

1mm分のシムがあればいいので、0.5mmを2枚、1mmを1枚でもOKです。
続けて反対側のベアリングを抜きます。
上部写真のドライブギアの穴から、細い棒状のようなもので押し出すとベアリングのみ抜けます。
※今回はボディ全体をばらしましたので、後ほどばらした内部は紹介します。

こちらも7*11*3だと1mm分薄いので、1mm追加します。

7*10のシムを0.3mmを2枚、0.2mmを2枚入れましたが、シマノさんのローター受け座金がちょうど1mmでした。

ちょうどいいですね。

一応ボディを全バラシしなくてもばらせます。
ただし、ボディカバー側は簡単ですが、ドライブベアリングカバー側もOリングで固定されているので、ドライブギアの穴からベアリングのみを押し出すのは相当難しいと思います。
マグシールドベアリングを汎用ベアリングに交換した結果・・・
巻き感が非常に軽くなりました。
ボディバラシから組み上げの作業と、ワンウェイクラッチ上部のマグシールドについてオイルを除去するべきかどうか、次回の記事にまとめます。
具体的な巻き心地についても次回紹介します。


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