18ネクサーブのフルカスタムレポートです。
そのままだと少々心配な点はラインローラーとベールの開閉、ローターブレーキですね。
・ワンピースベール化、ラインローラーBB化、ローターブレーキの搭載及びベール開閉時のクリック音を追加の為のカスタム
・巻き心地を軽くする為のカスタム
・ネジ山作成の為のねじ切りカスタム
以上3点のカスタマイズです。
もくじ
ラインローラー付近のカスタム
4点の改造です。
- ワンピースベール化
- ラインローラーのBB化
- ローターブレーキの搭載
- ベールの開閉音
ワンピースベール化により、見た目もかなり良い印象になりますが、実用性向上の為のカスタムになります。
特に、ローターブレーキの搭載は手返しが向上しますので実釣に大きく影響しますね。
今回、搭載・交換するパーツの一覧です。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9699-1024x768.jpg)
※ノーマルのラインローラー部の座金は、アーム固定ジグが通らず安定しません。もしローターのバランスが崩れてウインウインなる場合は、別途ラインローラー座金が必要です。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9771-1-1024x768.jpg)
18 ナスキー 500 短縮コード 03815 18番 ラインローラー座金 100円
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/18nasucizaginn.jpg)
このパーツは実用性が非常に高いパーツですが、ローターの回転が安定しないときのみでも大丈夫です。
ワンピースベール化
ワンピースベール化のパーツです。
08ソアレBBのパーツを流用します。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9694-1024x768.jpg)
ワンピースベールが1,300円、アーム固定軸が200円です。
ノーマルのローターの重量は41.0gです。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9741.jpg)
バラしてみるとこんな感じです。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9743-1024x768.jpg)
カスタム後の重量は、42.8gでした。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9758.jpg)
カスタマイズでむしろ重くなってしまうという結果。
ベール自体が少し重いのと、ラインローラーのパーツや、音出しピン等を追加している為、若干重くなっております。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9744.jpg)
ノーマルのベール組は12.1gです。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9742.jpg)
一方ワンピースベールは12.6gなので、0.5g程重いという結果です。
素材やローター付近のカラーリングはバッチリです。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9759.jpg)
純正パーツではないかと思ってしまうほどマッチしています。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9760.jpg)
ゴールドパーツを一切使用していない点も、逆にシルバーのみで統一感があって美しいです。
ラインローラーBB化
上の純正パーツを下のパーツと交換します。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9748-1024x768.jpg)
シマノへ発注したパーツは、以下2点です。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/17arutegura.jpg)
17 アルテグラ C2000S 短縮コード 03640 17番 ラインローラーサポート(B) 200円
17 アルテグラ C2000S 短縮コード 03640 19番 ラインローラーブッシュ 50円
青いカラーは、以下のラジコン用のパーツです。
ベアリングはミネベア製。ラインローラーだけではなく、ハンドルノブにも使えるサイズなので、まとめて購入するのがおすすめ。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9749.jpg)
組み上げていきます。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9750.jpg)
クリアランスの調整に、0.3mmを2枚使用しました。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9751.jpg)
0.1mm、0.2mm、0.3mmが各10枚ずつ入っているので、結構使えますよ。
この通り、ベール一式が完成しました。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9753-e1538297359715.jpg)
ローターブレーキの搭載
追加するパーツは、14サハラのフリクションリングと内ゲリレバーです。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9695-1024x768.jpg)
合わせて500円でした。
まずはフリクションリングですが、ボディのローラークラッチを外したところに噛ませます。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9740.jpg)
これだけでOKです。
内ゲリレバーについては、左側が純正で、右側が14サハラのもの。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9754.jpg)
先端が丸くなっていると思います。
この部分が先ほどのフリクションリングに接触して、惰性で回るのを防ぎます。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9761.jpg)
ベールを返したところですが、少し先端が飛び出してきているのがわかると思います。
ベールの開閉音
一緒にベールの開閉音となる、音出しピンと音出しバネです。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9755.jpg)
16ストラディックCI4+C2000Sのパーツです。
16 ストラディック CI4+ C2000S 短縮コード 03487 21番 音出シバネ 100円
16 ストラディック CI4+ C2000S 短縮コード 03487 98番 音出シピン 100円
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/otodasibane.jpg)
バネはステンレスだと思います。磁石に反応しません。
ピンは金属性なんでしょうか。メッキかもしれませんが、通常のプラ素材よりは良い感じです。
ローターのメッキパーツを外したところ。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9756-1.jpg)
赤い枠が内ゲリレバーです。
青い丸が音出しバネ。
以下、青い丸が音出しピンを付けたところ。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9757-1.jpg)
これでラインローラー付近のカスタムは完了です。
ボディ内部のカスタム
こちらも4点改造です。
・ベアリングのハーフオープン化
・ボディ内部パーツのグリスオフとオイルチューン
・ローラークラッチの玉抜き
・ハンドルタップによるネジ山作成の為のねじ切り
このカスタマイズでは、追加コストは基本的にはかかりません。
分解作業
バラしていきます。
スプールを外して。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9700.jpg)
ローターを外して。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9701.jpg)
ローラークラッチを外して。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9702.jpg)
ボディを割ります。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9704.jpg)
ボディを割って。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9705.jpg)
ギアとベアリングとメインシャフトを洗浄します。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9706.jpg)
ボディにグリスがべっとりです。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9707.jpg)
グリスオフ&ベアリングのハーフオープン
パーツクリーナーで洗浄です。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9708-1024x768.jpg)
ベアリングをハーフオープンにします。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9709-1024x768.jpg)
マチ針でリング状の抑えているパーツを取ります。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9710-1024x768.jpg)
ピニオンギアのブッシュをベアリングに交換です。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9711.jpg)
ハーフオープン化したBBを洗浄します。
ネジ山の作成
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9725-e1538296949837.jpg)
ボディはきれいに切れました。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9726.jpg)
フタ側を失敗してしまいました。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9727.jpg)
13ナスキーも同じボディですが、フタについては一度も成功していないです。
スリムフィットボディで合計4度行っていますが、4度ともフタのネジ切りを失敗しています。
かなり精度高くねじ切らないと、右ハンドルのリールスタンドのセッティングは難しいですね。
ローラークラッチの玉抜き
ローラークラッチのローラーを6つから3つに減らします。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9728.jpg)
ネジを取り、開けると。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9729.jpg)
6つのローラーとバネがあります。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9730.jpg)
正三角形になるようにローラーを残して、3つ取り外します。
バネはそのままでOKです。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9731.jpg)
以上です。
ローラークラッチのカバーを元に戻します。
オイルチューン
グリスでべっとりだったのを、基本オイルでチューニングします。
ベアリングはオイルのみ。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9732.jpg)
摺動子ギア周辺はグリスを塗ります。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9733.jpg)
摺動子ギアと設置する箇所全体にオイルを注します。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9734.jpg)
ピニオンギアにはグリスを少し添付します。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9735.jpg)
同じく、ドライブギアにも少量のグリスを添付。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9736.jpg)
元通り組み上げていきます。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9738.jpg)
ボディを閉めて。
玉抜きしたローラークラッチを被せて。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9739.jpg)
カスタム済みのローターを乗せて。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9762.jpg)
完了です。
重量は
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9763.jpg)
230gに収まりました。
正直重いですが、このクラスのリールだと妥当なラインですね。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9764.jpg)
あとは、ハンドル固定する為のネジとリールスタンドをつけて。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9765-e1532625037296.jpg)
釣行の際は、プラスドライバーは必須ですね。
ドライバーは1号で大丈夫です。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9766-e1532625078148.jpg)
スタンドを設置するとこんな感じです。
ねじ切り失敗した側に着けている為、実際装着できるのは逆です。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9768.jpg)
ハンドルのカラーはメタリック寄りなので、ガンメタのリールスタンドとの相性はバッチリ。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9769.jpg)
あとはハンドルを18ナスキー500のものをつけてみた。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9774.jpg)
約18g程軽くなりました。
シルバー基調だったので、あまり合っていないかもしれませんが。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9779.jpg)
いつも思います。
『軽さは正義』だと。
結局使い心地が良くないカスタムとかは意味がないので、フルカスタムのネクサーブで実釣レポートです。
まとめ
ノーマルでも十分に使えるリールでしたが、今回はウィークポイントを改善することが出来ました。
なお、シマノへのパーツの発注はこちらを参考にしてくださいね。
![](https://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/02/IMG_7042-1-e1584487334772.png)
コメント
自分はC3000hgを全バラしたのですが
どうしても逆回転ストッパーのレバーが
きかないんですがもしよければ
逆回転ストッパー付近の組み立てを
詳しく知りたいです。
ローラークラッチの取り付け方が間違っている可能性があります。