こんにちは。ともにぃです。
第4回目ですが、今回はボディを開けてPGギアへの交換とウォームシャフト上下にベアリングを追加する作業です。
前回の記事はこちら。
もくじ
必要な工具
基本的には従来の15ストラディックの分解と同じ工具で対応できますが、今回はプラスドライバーの00番が必要ですね。
なぜなら、新しいタイプのローラークラッチですが、ネジがひと回り小さくなっている為です。
0.89mmの六角レンチ
スプールシャフトのイモネジ外し。
4mmのマイナスドライバー
リテーナーを外す際やボディのネジを外す際に使います。
T型ヘクスローブドライバー T6
ボディガードのネジを外します。
T型ヘクスローブドライバー T8
ボディのネジ2か所を外します。
出来れば0番も欲しいですね。
プラス精密ドライバー 00番
ローラークラッチのネジや、ウォームシャフトピンのネジにはこのサイズは必須ですね。
めがねレンチ(45°) 二面幅10×12mm
あと写真に漏れていましたが、ローターナット外しに12mmの六角レンチが必要です。
あとは、ピンセットとベアリングチェッカーはあった方がいいですね。
ベアリングチェッカーはこちらを参考にしてください。
特にローラークラッチがばらけてしまった場合、ピンセットが無いとほぼ修復不能です。先端が繊細な作業の可能なものなら何でもいいです。
自分は100均のものを使っています。
なお、今回は作業しませんが、ローターとベールの分解にはT-10のレンチが必要です。
スプールとスプール受けの分解は前回の記事を参考にしてください。
分解手順_ローター周辺
ローターを外す作業から。
ここはマイナスドライバーの方が外しやすいですね。
ローターツバ、リテーナー、ゴムパッキン(ローターベアリングシール)と座金が外れます。
ローターナットが出てきました。
ここは逆ネジで12mmの六角レンチ。
このローターナットの内部、上位機種はベアリングが入ってます。
ナットの内部に真鍮製?のカラー(メインシャフトカラー)があり、取れればベアリング置換出来そうですが、うまく取れなかったです。
このカラーがメインシャフトに接触しており。
写真の通り、ピニオンギアはメインシャフトに非接触の構造になっています。
なお、ゴムパッキン(Oリング)が装着されており、防水性能が高いことが想像できます。
分解手順_ボディ殻割り
ボディを開ける作業です。
T-6のレンチでボディガードを外します。
ボディガードに隠れているところはプラスネジ。
それ以外はT-8はトルクスネジです。
開きました。
ドライブギアが黒くて大きい。
ボディ内部の基本構造は、14ステラや15ツインパワー、16ヴァンキッシュとそこまで変わってないんですよね。
足つきフタのベアリングを交換するとき、
ローラークラッチを外すときは、
00番のプラスドライバーで。
なお、ローラークラッチのを外す前に、フリクションリングとローターカラーを外してください。
これが新しい低摩擦ローラークラッチ。
劇的な形状の変化ですね。
分解する場合は裏側から内部にアプローチします。
ピニオンギアとベアリングが見えてきました。ベアリング抑サエ板を外します。
1番、0番のプラスドライバーで。
これでベアリングとピニオンギアが引き抜けます。
ウォームシャフト
ここからはベアリング追加の作業となります。
ボディカバー下部のネジを外して。
ウォームシャフトを取り出すと下部にはプラカラーとシムがあります。これをベアリングに交換するだけ。
プラカラーは貫通していないのと、厚みが若干薄く、その分シムで厚みが追加されている為、ベアリングをそのまま入れても問題ありませんでした。
ウォームシャフト上部には、ウォームシャフトギアとウォームシャフトブッシュがあります。
この白いのがウォームシャフトブッシュですが、
なかなか取りづらく、マチ針でつつくと・・・
取れました。
そして、摺動子ガイドは以前の下から通すのではなく、上から通す形に変更されてます。
そして、今回交換する中間ギアLと中間ギアSです。
ウォームシャフトギアもそうですが、素材が樹脂製のような質感(おそらく軽量ジュラルミンだと)です。
最後に、メインシャフトと摺動子ですが、15ツインパワーと比べるとほぼ素材や形状の違いは見られませんね。
ここも15ストラディックとは少し作りが違います。
なお、摺動子内部を開ける為には00番のプラスドライバーが必要です。
分解完了
全バラシ完了です。
パーツ点数も15ツインパワーとそれほど変わらないですね。
15ストラディックよりは少し増えたと思います。
とはいっても、そこまで複雑になったわけじゃなかったです。
まとめ&次回予告
バラシの難易度ですが、15ストラディックより少し難しくなっているものの、ほぼ変わらないといった印象です。
15ツインパワーや16ヴァンキッシュと構造的には近いですね。
分解図を見る限り、19ヴァンキッシュとの互換性が高く、またギアの置換が出来るので構造は(ほぼ)同じと言えます。
次回はギアの組み換えとベアリングの追加の作業をレポートします。
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