前回は20ルビアスを分解する為の工具について紹介しました。

今回は、その工具の中でも18イグジストを代表とするモノコックボディを分解するための専用工具(治具)ディスクレンチの使用方法についてご紹介します。
IOS Disk レンチの使い方
脱マグシールド化にはこの工具自体は不要なんですが、せっかく分解する訳ですから完全分解してから組み上げたいじゃないですか。
グリスも適量にしてケミカルも好みのものを入れたいですよね。
そんな時に役に立つのが、このIOSファクトリーさんが作ってくれたディスクレンチです!!

使い方ですが、見たまんま!!!

エンジンプレートの溝に合わせてはめ込みます。
ドライバーのシャフトを差し込んで、反時計回りで緩みます!!

(自分は左利きなので、右手にリールを持って、左手で奥に押し込むだけ!!)
外れました!

これでベアリングが外れます。

トラブル発生?!
しかし、反対を外さないとドライブギアが抜けません。
(実際は、反対側のドライブベアリングカバーと呼ばれるパーツを外さないと抜けないと思っていましたが、正確には摺動子ガイドを外さないとギアは抜けなかったので、マグシールドユニットをばらさないといけないです。)

しかし、コレ中々入らないんですよね。
押し込んで回せば回るんですが、溝の内側が擦れて傷が付いているのがわかります。
(写真では写り込まない程度です。)

『このドライブギアのシャフトが突き出ているから』と思い、思い切ってディスクレンチを加工することに!!!!

(実は原因はこれではなかったんですね・・・。)
ディスクレンチの加工
すり鉢状をより深くします。

ミニルーターで内部にドリルビットを当てて削っていきます。

そこそこ掘りましたが。

全然変わんない・・・。
で、これ内径が干渉してるんじゃ・・・と再度合わせてみると。

確かにきついかも。
それで面取りしていきます。

この分だと薄くなりすぎてエンジンプレートが傷が付きそう。(結果的には面取りしたことで傷が付きにくくなったのは良かったです。)
そこで図ってみると、外径16.5mm、内径15mmの筒状のものがあれば何とかなる!!!
ということに気付き。
色々、考えて・・・見つけました!
ドライブベアリングカバー用の着脱のために
用意するものは、アロンアルファのフタ??ですね。

通常はアロンアルファは本体とこの筒状のフタで密着して空気が入らないようにしているようですが、筒状のフタの外径と内径がぴったりだったんです。
材質はポリプロピレン製のようで、これだと傷が付かないことが明らかです。
筒状のフタの加工方法(工具の作成)
元々のディスクレンチの形状を参考に、

素材が柔らかいので、簡単に加工出来ます。
その為慎重に作業します。。。

バッチシです!

こんな形状にカットしてください!

で、このままだと力が入らないので、

実際はもう少し下に開けた方がいいです。
中に石のようなものがあり、ドライバーを差し込む際に干渉しますので。

こんな感じになってしまいますね。

まとめ
ルビアスだけがこのような不具合があるのかもしれませんが、当時本商品がリリースされた際に元となった18イグジストが、このような設計ではなかったのかもしれません。
だから、このIOSディスクレンチ自体に罪は無いですし、これが無いと分解できない訳です!
しょーもない内容ではありますが、キズを付けたくない方は、コニシのアロンアルファ、是非参考にしてください。(製造の時期とか、正確な商品とか、わからないので申し訳ございません。)
一応、商品リンク張っておきます、多分コレです。
ブリスターパックという容器だといけるっぽいです。もしくは、外径16.5mm、内径15mmの筒を探してみてください。
自分は市販の塩ビパイプを探す前にコニシに出会ってしまったので、こんな形になりました!
次回は、本題に戻して20ルビアスの分解と脱マグシールドの方法(前編)をご紹介します!

コメント
コメント一覧 (2件)
ちなみにこんなのもありますよ
https://fishing-shop-jh.com/?pid=132404320
私はシマノのリールしか持ち合わせていないので用がない代物です。
有益や情報をありがとうございます!!
確かに紹介してもらった工具だとバッチリだったかもしれませんね・・・。
IOSで買った方も同じ悩みを持っていると思って、
えっ?これで作るか?
っていう材料で作ってみました。反対側はプラメッキなので、工具がアルミ製だとどっちにしてもキズが付くリスクがあるんですよね。
ハンドルとかキャップ付けると隠れる箇所なんで、気にならない人はならないような場所なんですけどね。