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21ナスキー C2000S 改造計画(1) 全バラシして各パーツ・内部をチェック!

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前回は購入後のインプレを紹介しました。

今回は全バラシして内部をチェックしていきます。

スプール、ハンドル、ローターを外す(ボディ外側)

コアプロテクト搭載です。

前モデルと同じパーツ構成で、素材も全く同じようです。

スプール互換性

21ナスキーのスプールは前モデルの16ナスキーと同じ構造でした。またストロークも全く同じですね。

21アルテグラはロングストロークスプールですから、17アルテグラから変更になっています。現在は単体のみでの使用しかできません。

一方、21ナスキーは21ネクサーブ、16ナスキー、17サハラ、17セドナ等と互換性があります。

上記写真は17サハラC2000HGSのもので29.4g21ナスキーC2000Sは30.91g17サハラの方がわずかに軽いです。

※なお、21ナスキーに17アルテグラのスプールも乗りますが、公式にはドラグノブとセットで流用可能となっています。

過去に購入したリールのスプールが流用出来るのはいいですね。

ローター自重について

なお、ローターの自重は46.02gとなります。

このローター、かなり重いんですよね。

10ステラ世代だと12アルテグラ(実売1万円前後)にもマグナムライトローターを乗せていました。

一方、14ステラ以降の構成では、マグナムライトローターの機能的価値が非常に高くなったためか、CI4+機(現在でいうXR機)(実売2万円前後)にのみ搭載となっています。

ローラークラッチ

ローラークラッチは、コアプロテクト仕様で前モデルと全く同じ構造、パーツです。

前モデルからローターは重いままで、基本的にはローターより上(ローラークラッチ含)のパーツでは機能面ではほぼ変更もなしですね。

※ラインローラー部、ハンドル部は次回紹介します。

ボディ自重について

ローラークラッチを含めたボディのみの自重は97.56gです。

重いと見るか、軽いとみるか。

ボディ内部のチェック1

それでは内部を開いてチェックしていきます。

ボディ内部へのアプローチ

ボディガードを外します。

前モデルから形状が大きく変わっています。

ボディネジはサイズは同じなので、バラたのちに組みやすいです。

ボディを開けます。

フリクションリングを取ります。

この辺は変化なしですね。

摺動子ガイドの向き

ただ、ここは少々異なります。

摺動子ガイドが上から差し込む形になっています。従来は下から入れて、ボディガードで支える構造でした。

この摺動子ガイドの抑えがフリクションリングのみですね。

通常使用している限り、まず無いとは思いますが、なんらかの原因で摺動子ガイドが上がってきてしまう可能性が無いとは言い切れないですね。

ボディ内部の考察

内部のパーツを取り出します。

ドライブギア、ピニオンギア、メインシャフトです。

まずはドライブギアから。

ドライブギアのALLジュラルミン化

ドライブギアは、一体形成によりALLジュラルミン化しています。従来は以下の通り、亜鉛ギアの軸にジュラルミン歯面を張り合わせた形でした。

※17サハラ2500HGSのボディ内部です。

今回は、全面がジュラルミン製で上位機種に採用されている黒ギアになっています。

※形状は異なりますが、21アルテグラ、19ストラディックと同様の素材になると思われます。

サイレントドライブ

なお、サイレントドライブですが、以下3つの構造から構成されています。

1.ドライブギアの変更に伴うねじ込み式ハンドルによるガタツキの減少。

2.ピニオンギア下部にウェーブワッシャーを採用。

3.摺動子ギアにOリングが装着。

以上3点が、主にサイレントドライブに貢献している仕様です。

ねじ込み式ハンドル、ウェーブワッシャー搭載はわかりやすい変更でしたが、摺動子と摺動子ギアの接点は非常にノイズが出やすい箇所ですから、この仕様変更は好感が持てます。

摺動子ギア

一方、摺動子ギアの形状とパーツ構成が前回の16ナスキーと大きく変わるポイントです。

スプリングとブッシュで摺動子ギアを支えて、

ノイズが出づらい仕様変更になっています。

効果の程はわかりませんが、肝となる部位を改善してきているので好感が持てますね。

全バラし完了

全パーツをバラし終えました。

パーツ点数はそれほど変わらないと思います。

個人的には防水効果はあまり見込めないため不要だと思っていましたが、ドライブギア左右にあったパッキンが無くなっています。

今回、ねじ込み式ハンドルによりハンドル軸シールで防水精度があがり、供回り式のものから固定式のハンドルスクリューキャップの採用で浸水リスクは大幅に下がり、不要になったということだと思います。

全バラシしてわかった事

ドライブギアの進化

ドライブギアがねじ込み式になった点が大きくフォーカスされていますが、ALLジュラルミン化も大きな前進ですね。

ねじ込み式への変更は以下のサイレントドライブにも貢献しています。

サイレントドライブについて

実は、サイレントドライブは曖昧な技術特性でして、上位の搭載している中身とはかなり違います。Sカム式とクロスギア式でギアの機構が異なるので仕方がないですが、売り出し方としては少々不安を覚えますね。

ただ、サイレントドライブとして採用されている仕様自体は非常に効果的なものと評価できると思います。

※個人的にはウェーブワッシャーは経年使用によりヘタって来るのであえて搭載する必要はないと思っていますが、実態としては18ステラも搭載しています。

まとめ

今回の内容をまとめます。

スプール互換性が高い ・・・ 前モデル(16ナスキー)とその派生機など(17セドナ、17サハラ、21ネクサーブ、※17アルテグラ)のスプールの流用が可能。

※17アルテグラはボディ構造が異なるため派生機ではありません。

サイレントドライブの恩恵 ・・・ 上位機種とは多少仕様が異なるが、かなり期待が出来る構造で巻き感の良化につながっている。

次回は、

全バラしからの組み上げと、ラインローラー、ハンドルノブのBB化カスタムの方法についてご紹介いたします。

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