前回は分解のために必要な工具類、OHのためのケミカル、スプールベアリング、ハンドルノブのチューニング内容をご紹介しました。

今回はボディ内部の分解の手順についてご紹介します。

ボディ全分解
ボディを全分解していきます。
わかりづらい点があるかもしれませんが、細かい手順については極力記載します。
ボディネジを外す、ギアを取り出す
ボディネジは3点。

青色はマイナスドライバーで。

赤色は六角ドライバーですね。

2.5mmのものを使用。


六角ネジの長いほうがリール前方ですね。
ボディ内部、ギアを取り外します。

順に並べております。

ドライブカラーというドラグワッシャーを挟み込むパーツ(写真一番左)の側面にバネとピンがあるので注意が必要です。
マグシールドベアリングを外す
ワンウェイクラッチ、マグシールドベアリング(ピニオンボールベアリング)がこちらにあります。

ピンを取り外して、マグシールドベアリングを取り出します。

外すとインナーカラーを分解できます。
ベアリング自体は特殊なサイズです。マグオイルをふき取っておきます。
フロントカバー、ボディカード(フレーム上部)を外す
フロントカバーとボディガードを外します。
ボディガードの正式名称はわかりませんが、このパーツは単体で販売していないですね。

フロントカバーのネジが短いほうで2点あります。
特にこのネジはヴェラのドライバーを使用した方がいいです。


ボディカバーのネジには、ワッシャーがハマってます。また取り外す際は。。。

両面テープで接着されているので、ゆっくり力を加えて持ち上げるようにします。

取れました。

自分のシルバーウルフは傷ついているので、このパーツだけで売ってほしいです・・・。

実際はフレームで注文しないと入手できないようです。
クラッチパーツ、ギアシャフトを外す
ボディガードを外すとフレームのみになります。
後ほど出てきますが、レベルワインドの着脱が容易になります。(実際は外さなくても分解、組み立てはできます。)

ネジを順番にばらしていくと、

ギアシャフトが取れます。このEリングですが、取り外し方の説明が難しいです・・・。

クラッチバネを抜いて、クラッチパーツがすべて外れます。なお、組み上げもこのあたりのパーツが一番難しいです。
レベルワインドを分解
最後はレベルワインドを分解していきます。

Eリングを2か所取り除き(マイクロマイナスドライバーを使用)、Oリングを待ち針や針先で取り外して、レベルワインドピンを抜きます。

ポールというパーツを押し出してから、レベルワインドを抜きます。
ALL分解完了、洗浄
パーツクリーナーでグリスとオイルを流して、超音波洗浄器で洗浄して乾燥させます。

パーツクリーナーの汚れです。

2年間の汚れですね。トータル30回位は使っていると思いますが、バランスが良いのか、消耗感もあまり感じませんでした。
次回は純正ケミカルでのグリスアップと組み上げをご紹介します。
分解よりも組み上げの方が大変ではありますが、順番に写真等を撮って作業すれば、基本的には組上げもできると思います。


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