23ヴァンキッシュ 1000SSSPGを購入しました。

インフィニティループを解除できるかテストします。
23ストラディックのパーツを移植
C2000Sですが、パーツを移植してテストを行います。

分解します。

構造的には22ステラや24ツインパワーとほとんど同じです。22ステラは中間ギア軸の穴がないので、移植不能でした。


23ヴァンキッシュを全バラシ。

23ストラディックを全バラシ。

移植パーツの検証
入れ替えるパーツはこちら。
ウォームシャフトとウォームシャフトギア、中間ギア大ですね。

中間ギアCの軸を流用して、中間ギアL(中間ギアSと分離タイプ)を入れます。

内径は2mmなので、加工は不要ですね。

若干厚みの差があります。

0.01mmほど厚みがあるのですが、この差よりも。

ギア上部とボディの形状から、どうしても引っかかってしまいます。

その為中間ギアSの軸を若干削る必要があります。
パーツ加工と組み上げ
ウォームシャフト上部は、2*5*2.5mmのベアリングと2*4*2mmのブッシュを入れます。ベアリング2つで出もよさそうです。

中間ギアSのみだときれいに入ります。
中間ギアLを入れると、ピニオンギアとの間の距離が狭くてうまく回転しない・・・・。

中間ギアの位置0.1~0.3mm位の差だと思いますが、改造をするとなると厄介です。。。
結論としては、残念ながら改造不能です。
巻き感を向上するチューニング(スタートアップチューン)
23ヴァンキッシュですが、箱出しの状態だと巻き重り感が凄くてなかなか使う気にならないと思います。そんな時は少し手を入れると劇的に変わります。
ウォームシャフト下のベアリング化
定番のベアリングチューン。

ここは精度と感度が向上します。

中間ギア周りのグリスを入れ替えとバネの除去
中間ギア大はバネで押さえられて回転しますが、その異音が発生する個体があります。

バネを抜く場合はクリアランス調整を行った方がいいですね。0.05~0.1mm前後の調整幅で大体仕上がります。
ドライブギアのシム調整
Oリング装着されたドライブギアだとシムが厳密に組まれているとギアのコロコロ感を拾ってしまう場合があります。

22ステラ以降は緩めに組まれていましたが、最近はシムもかなり精度が上がってきました。しかしシムがきつい個体が増えている印象です。
今回も0.20mmでしたが、0.18mmまで減らしました。
チューニングを終えて
インフィニティループを解除することができませんでしたが、チューニングした23ヴァンキッシュは気持ちの良い巻き心地になりますね。

非常にバランスの取れた、良くできたリールだと思います。

コメント