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カスタムレポート 12ヴァンキッシュ 1000S オーバーホール

オーバーホール依頼
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いつもありがとうございます。

12ヴァンキッシュの軽巻きチューンでご依頼頂きました。

ローターとハンドルのガタがあり、ベール返りが甘いとのことです。

分解

早速バラしていきます。

12ヴァンキッシュはローラークラッチが特殊です。

これがローラークラッチ。

既に玉抜き済みでした。

ボディと一体で形成しています。

煤が多かったです。

内部はこんな感じです。

グリスも少量ですね。

ただ、グリス劣化が見られます。

ベアリングもこの通りです。

全パーツ洗浄しました。

ボディも綺麗になりました。

ガタツキの原因はこれでした。

ガタツキの原因

メインシャフトと摺動子のネジが緩んでいました。

緩み止めでしっかりと固定しました。

後はピニオンギアのガタツキです。

ピニオンギア下部のベアリングとギアの間にシムを追加しています。

16ヴァンキッシュだとSダイレクトギアで、19ヴァンキッシュだとウェーブワッシャーですが、クリアランスの調整には単に普通のシムでいいと思います。

組み上げ

合計5回位組みなおしました・・・。

1番初めと2度目の写真しかありませんが、結果的にはIOSギアグリスとベアリングをIOS-01のオイルチューン。

これだとちょっと多いです・・・。

粘度高めです!優れた潤滑性、クラス最高水準の対荷重性、ソルトでも安心して使える優れた防水性能、100%化学合成ならではの極寒から真夏の炎天下、そして風雨にさらされ続けるリールの心臓部とも言えるメインギアを守る、ハイスペック・ギアグリスです。

ベアリングも既存のものもテストしましたが、そこまで悪い訳じゃないんですが、ノイズと回転抵抗があるんですよね。

ゴムシールドなのでそのことが多少影響しているかもしれません。

交換するベアリングですが、ハーフオープンのご依頼でグリスを入れてチェックしましたが、やっぱりグリスは重いんですよね。

調整に手間取ったのが、ノイズと軽さのバランス調整です。

グリスが多い、緩いとメインシャフトにグリスが流れてしまうんです。

ボアードグリスに変えてみましたが・・・。

緩いので流れやすく、グリス自体軽いんですがやはりメインシャフトに絡みつくと巻きが重いんです。

結局、IOSグリスとオイルに落ち着きました。

ウォームシャフトは、シマノ純正だと少し硬いのでボアードグリスの一番緩いので仕上げています。

ベールの調整はシムを追加しました。

ガタツキもなくスムーズに開閉します。

スプール、ドラグノブ、ハンドル。

グリスアップで完了です。

かなりシビアな調整が必要ですが、巻き感は良くなったと思います。

まだチャカチャカとした音が残っていますが、この世代特有のものですね。

これがうまく取れればもっといい仕上がりになるんですが、中々難しいですね。

ありがとうございました。

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