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カスタムレポート 20ツインパワー 4000 オーバーホール

オーバーホール依頼
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20ツインパワー4000をお預かりしました。

回転時のノイズがあるとのことで、チューニング依頼です。

ご自身でバラしてみて、組んだそうですが仕上がりに納得できなかったそうです。純正パーツも取り寄せて組んでおられました。

手元に来た時点で、ほぼ問題ないんじゃないかと言うレベルの仕上がりで・・・。

シム&グリス調整

いわゆるチューニングという作業ですが、シム調整とグリスアップのみで行います。

ケミカルはボアードを使用されていたようです。

ケミカルの量は最適だと思います。

今回はギアグリスはIOS。

粘度高めです!優れた潤滑性、クラス最高水準の対荷重性、ソルトでも安心して使える優れた防水性能、100%化学合成ならではの極寒から真夏の炎天下、そして風雨にさらされ続けるリールの心臓部とも言えるメインギアを守る、ハイスペック・ギアグリスです。

その他はボアードのTHGで仕上げています。

ベアリングはシマノ純正グリスDG6を注入。

ドライブギアにシムを追加します。

厚み0.02mmと0.01mmのシムを入れてみましたが、抵抗があるので。

最終的には厚みが0.02mmのシムです。

なお調整シムですが、すべてのウェーブワッシャーはキャンセルしました。

中間ギアはボアードグリス(THG)で仕上げました。中間ギアのぐらつきがあるので0.05mmのシムを追加しています。

ピニオンギアの縦のガタに影響が出るポイントです。

→抵抗が強く出たので、最終的にはナノトリートメントオイルです。

今までなかなか無かった高粘度でベアリング保護性能を高めたメンテナンス用オイル!

組んでいきます。

以下、ピニオンギア下部です。

ここもウェーブワッシャーをキャンセルし、0.3mmのシムをピニオンギアの下部に追加。

0.2mm+ピニオンギア上部に0.05mmのシム(ドライブギア用の内シム)を組んでみたりしましたが、ハンドルガタとローターが少し動くため、最終的には0.3mmのシムの追加で落ち着きました。

ウォームシャフト上下をベアリング化。

ノイズは拾いやすくなりますが、回転がスムーズになります。

まず内シム0.3mm追加し、外シム0.05mmを入れてみました。クリアランスは問題ないんですが、あえてシムを入れる必要がなさそうなので。

内シムは除外。

0.2mmのシムが元々入っていますが、外側に0.1mmと0.0.5mmのシムを入れて調整完了です。

原因特定

ノイズ、ざらつきの原因の為に何度かばらしましたが、結局のところベアリングのノイズによるポイントと、ハンドルとローターのクリアランス調整で改善すると見込んで作業しました。

ベアリングはオープン化して洗浄。

シマノ純正グリスを注入します。

馴染ませます・・・。

摺動子ガイドにTHGを添付していますが、なめらかなリーリングになる反面、抵抗が掛かる為、結局ふき取りました。

ローラークラッチもばらします。

問題はなかったです。

ウォームシャフトピンが少し動きすぎる印象だったので0.05mmのシムを追加します。

最終的な内部はこちらです。

組み上げてから最終、メインシャフトにIOS-01PROを添付します。ローラークラッチインナーにもこちらを使用していますね。

まとめ

ドライブギアとピニオンギアのみ、元入っていたギアに交換して組み直しました。

色々テストしてみましたが、20ツインパワーはケミカルの量で印象が変わりますね。

ローターが金属製の為か、ケミカルの抵抗具合によってリーリングへの影響が大きいようです。最上位機種のステラと同じ巻き心地を体現するのは難しいですが、同じ金属製のローターなので、個人的にツインパワーのチューニングで目指すポイントとしています。

ありがとうございました!

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