シマノのエントリークラスのリールの中で、最上位モデルの代名詞的なリールであるナスキー。

13ナスキーにはお世話になったので、16ナスキーもしっかり知りたいと思い、中古の4000XGを購入しました。

ドラグノブなしだったので、格安で購入できました。
これは、セドナ2500のドラグノブです。
17セドナ・17サハラ・16ナスキーの4000番と2500番は同一のドラグノブが使用できます。
巻き心地はどうかというと、
うーーん・・・。
ん。
これ、サハラと何が違うか、わからない。
17サハラ4000XGとの比較
今使っている17サハラと並べてみました。

見た目はナスキーのほうが少しだけゴージャスです。
ボディカラーはネイビー。一方、サハラはグレーです。
写真だとほとんどわかりませんが。
個別のパーツを見ていきます。
ハンドル

ハンドルは全く同じです。

内部パーツも同じ。
16ナスキーもラインローラーカラーをベアリングに変えました。
ハンドルのさび落とし

少しサビがあったので、クレ556でさび落とし。

こちらもさび落とし。

ボディパーツ等、浸潤して変形するパーツがある箇所には使わない方がいいですが、メタル部位だと問題なしです。

さっと拭くだけでキレイになりました。
グリスを添付して保護します。
ハンドルノブの2BB化
続いてハンドルノブのBB化です。

余分なグリスを落とします。

ベアリングを装着。2BB仕様にしました。
回転も17サハラと違い無しです。
パーツが全く一緒なので仕方がないですね。
スプール
カラーリングも似ている。

スプール形状は、装飾の溝以外全く一緒です。

裏側も同じ。

上部も同じ。
やっぱり同じですね。
スプールのキズの研磨
スプールエッジとスプールのスカートの端に傷が多数ある為、紙やすりとピカールで研磨します。

紙やすりは1,200番と2,000番でおうとつを取り除きます。

まずは1,200番からキズの深いところを行い、2,000番で全体を仕上げるイメージです。
リールオイルを付けて研磨すると、スムーズにできます。

上部のプラスチックのスレキズはきれいになくなりました。
スプールエッジも行います。

案の定、コーティング(メッキ?)がが剥がれてしまいました。
ただ、キズをそのまま残すより、一度ならした方が使用感が良くなるので、出来る限りメンテした方がいいですね。
ローター&ローラークラッチ
ローター周りを見ていきます。

既に防水パーツが装着されているのがわかりますね。
取り外すと以下の通りです。

シマノパーツ価格表を確認すると。

No.14 固定ボルト 200円 × 2個
No.15 リテーナ 200円
No.16 ローターベアリングシール 200円
合計800円です。
もしサハラを防水カスタム化する場合は、固定ボルトは1つあるので差額でいうと600円ということになります。
次はローラクラッチです。

既にパーツが違うのがわかります。

No.39 ローターカラー 300円
No.41 ローラークラッチカバー板 100円
No.42 ローラークラッチシール 300円
No.44 Oリング 300円
合計1,000円です。
サハラを防水加工する場合、ローターカラーは、座金になっており、座金の価格は50円です。

純粋に差額で言うと250円ですね。
明確に防水の為にパーツ点数が多くなっているのが特徴です。
ローターカラーは巻き心地にも影響しそうです。
ラインローラー&ベール
ベールとラインローラーですが、違いは少しだけでした。

アームバネガイドが金属か、プラかという違いです。
ナスキーがプラでした。それほど影響はないと思いますが、ベールを挙げたときの質感が硬いか、柔らかいかという違いです。
で、ラインローラーとベール付近をばらすと。

本当に違いが無いです。
アームカムの素材が違う位ですね。ナスキーのほうが僅かながら高級感があります。
ラインローラーのBB化
以前に誤発注した17アルテグラのパーツです。
何とか流用出来ないか試しましたが、無理でした。

左側が16ナスキーで、右側が17サハラです。

サハラはすでにカスタム済み。ラインローラー座金を17アルテグラのものと交換しています。これでクリアランス調整が出来ているので、ラインローラーのカラカラと鳴るケースが激減します。

今回は、誤発注した17アルテグラのパーツをラインローラー座金に置換して、ラインローラーカラーもベアリングに置換する予定でしたが。
結局、クリアランスの調整に使ったのは、タミヤのシムと。

写真にある青い、スクエアーというラジコンパーツのカラーを使用しました。

カラーの厚みは1mmです。

使用したシムは0.2mmと0.3mmで想定1.5mmでクリアランスはちょうどなくなりました。

この通り、ジャストフィットです。

アルミ製のカラーをアームカム側に持ってきた方が、回転の安定感があったので、最終的には入れ替えました。

うまくいきました!

純正パーツと変わらない品質ですね。

以下は、アルテグラのラインローラーベアリングカラーです。

幅は2mmなので、13ナスキーのベアリングのクリアランスに2つ必要となるサイズ。
ちょうど真ん中にあるのが、2mmです。

サイズもほぼ差がないし。

0.01mmなので、影響はないと思います。
使用感としては、アルミカラーのほうが正直安いし、いい感じです。

ボディ内部
最後にボディ内部です。
以下の写真はナスキーのボディ内部のパーツですが。

17サハラと対比すると。

違いは1点のみ。

分かりにくいので、アップします。

防水パーツです。。

No.49 ベアリングシール 100円 × 2個
16ナスキーと17サハラ違いは?
防水パーツのみと言っても過言ではないです。
No.14 固定ボルト 200円 × 2個
No.15 リテーナ 200円
No.16 ローターベアリングシール 200円
No.39 ローターカラー 300円
No.41 ローラークラッチカバー板 100円
No.42 ローラークラッチシール 300円
No.44 Oリング 300円
No.49 ベアリングシール 100円 × 2個
合計2,000円でした。
この時点での差額が、ほぼ市場価格に一致します。
これに加えて、ウォータープルーフドラグの違いがあるので、1,500円ですね。
17サハラのドラグは1,000円なので、価格差から16ナスキーにのドラグノブに付いているパッキンが500円相当ということになります。
個人的な印象ですが、
自分で分解、メンテナンスするのであれば、防水パーツは不要では という見解です。

ただ、防水パーツの効力は絶大であるようですね。
中古で購入したナスキーも、ハンドルには少しサビが浮いている様子がありましたが、
ボディ内部の浸食は一切見られませんでした。
ハンドルも錆びている状態ではなかったので、そもそもの防腐がしっかりしていると思います。
最後にハーフオープン化したベアリングにナスカルブを添付して。

グリスアップして、組み上げて。

終了です。

まとめ
実際に2日程、ナスキーでゲームをしましたが、違いを感じることが出来ず。
結果的にサハラでいいんじゃねという見解に至りました。

見た目はもちろんナスキーですが。

ただ、違いがほとんどないんです。

それだけどちらもいいリールということなんですけどね。
メンテをする方は17サハラで。
メンテをあまりしないよという方は、もちろん16ナスキーで。
自分は、別の機会にサハラに防水パーツを移植してみようと思います。中身がほとんど一緒なんで、あまり意味のないカスタムですけどね。
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