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2017年シマノリール 17サハラC2000HGS フルカスタムレポート&インプレ

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サハラ3台目のカスタムです。

2000番クラスですが、このサハラはスペックが安定していますね。C2000HGSですが、非常に状態が良いので、フルカスタムを行いました。

 

カスタマイズの内容

カスタマイズは、出来るところをほぼすべて。

 

・ハンドタップによるねじ切り

・ワンピースベール化

・ローターバランスの調整

・コアプロテクト(ボディパッキン)の移植

・コアプロテクト(ラインローラー)の移植

・ハンドルノブの2BB化

(⇒ハンドルノブのBB化の作業は割愛しています。)

 

ただ、状態が良いというのも、ラインスペックは0.6号位のPEが一番しっくり来る印象。

0.3号から0.4号等のライトゲーム用だとパワーが強すぎるような印象です。

 

ハンドタップによるねじ切り

手順を記載しておきます。

付きました。

内側から見た場合。

垂直に入るときれいにねじ切ることが出来ます。

フタ側の方が難しい。

内側から垂直に入るように調節して。

無事貫通。

こちらも無事につきました。

内側から見た場合。

ネジ山が出来ていることがわかると思います。

ハンドルは3.5mmのネジで固定します。

作成方法はこちらに掲載しています。

供回り方式のシマノリールへのリールスタンドのセッティング ハンドタップによるネジ山の作成
思わぬ大物が釣れた時とか、リールを直置きしてしまい、気付いたらリールフットにキズが付いてしまった経験等はありませんか。 大切にしているリールが傷つくのは嫌ですよね。 そこで登場するのがリールスタンドです。 リールスタンドとは? リールスタン...

 

ワンピースベール化

流用するパーツは15ストラディックの同じ番手か近い番手のベール組とアーム固定軸の2つです。

上が単純にBB化するときのパーツで、市販のベアリングやアルミカラーやシム等を用いて調整します。今回は、下の15ストラディックの純正のラインローラー(コアプロテクト仕様)ものを移植します。

完成したベール組です。

15ストラディックのベール組との自重はほぼ同じです。

アームカムの自重も違いがあり。

17サハラC2000HGSは1.7gですが。

15ストラディック1000Sは2.0gありました。

アーム固定軸に固定するネジを含めて、その差は0.3gです。

17サハラがネジ込で2.2g

15ストラディックはねじ込みで2.5gなので、ネジの重さはほぼ差がないことがわかりました。

 

ローターバランスの調整

写真の通り、アームカムのすぐしたのローターの目立たない個所に板オモリを貼ることでリトリーブの揺れを改善します。

詳しくはこちらの記事を確認してください。

シマノリール ラインローラーBBチューニング(その4) ワンピースベールカスタムとリトリーブによるブレの解消方法
前回までラインローラーのBB化の方法をまとめました。 ベアリングの洗浄 BB化の手順 異音の調整 今回はBB化によるローターのぶれの補正方法と、低価格帯モデルのワンピースベール化について説明します。 低価格帯モデルのワンピースベール化 16...

なお、現在11月6日時点では、ノーマルのベールに変更し、1BB化にしております。

コアプロテクト(ラインローラー)の移植

アーム固定軸を、ワンピースベールの外側から通して。

この3つのパーツを組みます。

左からラインローラーベアリングカラー、ラインローラー(ベアリング一体型)、ラインローラー座金(17アルテグラのもの)

単純に順番に組んでいくと。

あとは、アームカムをかぶせて。

アームカムのカラーが黒なので、元の15ストラディックとは異なり、このような仕上がりになります。

 

組み上げ(1回目)

グリスとオイルを注油しながら組み上げです。

摺動子ギアを設置。

ベアリングを装着(この段階ではコアプロテクトしていません。)

摺動子とメインシャフトを設置。

ピニオンギアを装着。

ドライブギアをかぶせます。

摺動子ガイドを入れて。

ボディとフタの接地面にグリスをつけて、シーリングします。

フタのベアリングを装着。

閉じます。

ネジ3本を締めて。

ボディガードをかぶせます。

ローラークラッチをかぶせて。

ローターリングを噛ませます。

ワンピースベールを設置したローターを設置。

ローターナットを締めて。

ローターナットが緩まないようにリング?座金を止めて。

スプール受けを設置して。

完成です。

完成(外観)

アームカムをストラディックのものを合わせてみると。

やはりカラーリングはいまいちですね。

 

コアプロテクト(ボディパッキン)の移植

一度組み上げましたが、再度コアプロテクトを搭載します。

ハンドルの両側に設置するパッキン。

左側が外側になるように、内側から設置します。

パッキンが無いとベアリングが見えていますが。

パッキンを装着するとこの通りベアリングが露出しません。

継がOリングですが、クラッチとボディの間に噛ませるゴムリングです。

スキマが無くなります。

クラッチのネジを先に閉めてしまいました。

クラッチの内側にもパッキン。

ネジを取って、金属の板を噛ませると、クラッチの上にあるパッキンが取れない様になります。

でローターリングは左から右のものに交換します。

被せるだけ。

露出箇所が限りなくなくなっていきますね。

ローターをかぶせて。

ナットを締めて。

パッキンをかぶせます。このパッキンは少しオシュレートに抵抗を与えますね。

ローターナットにパッキンをかぶせて。

リテーナをかぶせます。

ナットを調節しながらネジが入るところまで締めます。

大きいネジ穴の方に合わせてください。

コアプロテクト化でした。

すべての作業を終えて、222.5gでした。

以上です。

数回使用後のインプレッション

改造しながら、大体5~6回位使用しました。

17サハラ、17セドナ、16ナスキーは個体差の問題で、この個体は15ストラディックに引けを取らない快適さがありました。

なお、良いと直感的に感じたのは、ベールの開閉。

すごく気持ちがいいです。

ローターバランスの調整が必要だったので、その点は少し残念ですが使っていても気になりませんでしたね。

Sカムギア構造でねじ込みハンドルではないので、ギアのかみ合わせやガタツキは負けてしまいますが、リーリングの素直さが直に感じ取れる個体です。

ほんのわずかにスレ感があり、巻き重りはほぼなく、HGですがリーリングは軽めです。

ギアの強さが出ているので、ライトゲームはドラグ調整をうまくすれば、基本的には楽勝のスペックです。

アジングのジグ単も出来なくないですが、強みが生かせないと思います。

ULSJとかSLSJとかが良いかもしれません。

堅牢さが安心感を生む。クラスを超えた満足スペック。

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