2019年はストラディックが一新されるかもと期待していましたが、今回は19ヴァンキッシュが目玉となりました。ストラディックの新機種を待っていた方は、来年はリリースされるかもしれませんが、あと一年も待つのは長いですね。
あと一年、リリース迄待てない!!
早くスピニングリールが必要な方は、15ストラディックと16ストラディックCI4+はどちらがいいのか。

具体的にそれぞれの違いと使い心地について考察してみました。
15ストラディックとは?
中級クラスのリールのベースとして登場したのが2015年。
そして現在のラインナップの中で最も汎用性の高いリールがストラディックなんです。
どういうことかというと、
おかっぱりでの利用シーンをメインとして、
現在リリースされている約半数のスピニングリールは、15ストラディックをベースとした金型であり、パーツ類の互換性があると言っても過言ではありません。
そして、
15ストラディックの派生の上位機種がいくつかリリースされていますが、開発に関しては単独で行われたものだと思われます。
ボディー構造による分類
詳細の比較の前に、ストラディックの位置づけを確認します。
2019年迄のGフリーボディーのラインナップを見ると、以下の3種類に分類できます。
- Sカムギア構造の低価格帯モデル
- 15ストラディックをベースとしたクロスギア構造の中価格帯モデル
- 14ステラをベースとしたクロスギア構造の高価格帯モデル
リリースされているスピニングリールを分類すると・・・。
Sカムギアは、価格的にもエントリークラスのリールですね。
Sカムギア構造の低価格帯モデル・・・16ナスキー、17セドナ、17サハラ
一方、中価格帯のラインアップは幅広いです。
15ストラディックをベースとしたクロスギア構造の中価格帯モデル・・・15ストラディック、17アルテグラ、18ソアレBB、18セフィアBB、16ストラディックCI4+、17サステイン、17ソアレCI4+、17セフィアCI4+、17コンプレックスCI4+、18エクスセンスCI4+、18カーディフCI4+
CI4+の素材を使用したモデルと、そうでないモデルで分かれます。
そして、14ステラをベースにした高価格帯モデルは、金額もさることながら、やはり巻き心地は秀逸です。
14ステラをベースとしたクロスギア構造の高価格帯モデル・・・14ステラ、15ツインパワー、16ヴァンキッシュ、17エクスセンス、17ツインパワーXD
15ストラディックのボディーですが、汎用の高さが一目瞭然でわかりますよね。
すでに18ステラはリリースされていますが、
14ステラのボディーをベースとしてストラディックがリリースされるか、
18ステラの派生機として低価格路線での独自開発になるのか、
が注目ポイントですね。
私は2017年から釣りを始めたので、情報がリアルタイムで得たわけではないので、間違っていたらごめんなさい。なお、上記にはSW(ソルトウォーター)機は記載していません。
外観
それではまず外観から。自分が所有している16ストラディックC2000Sと15ストラディック1000Sで比較しました。
ボディー全体。

スプールとハンドル。

Ci4+は赤と黒を基調をしたカラーリングに対し。

ノーマルはシルバーと濃紺を基調としています。
ローター(ベール)
形はそんなに違いが見えないかもしれませんが、ローターの作りは全く違います。

ストラディックCI4+はベールがチタン製。
内ゲリレバー(ベールを返す構造です。)の場所も異なります。
アームカム側にあるのがストラディックです。
一方、アームカムではなく一方反対側にあるのがストラディックCI4+です。
その為、それぞれのワンピースベールを交換することは出来ません。
ドラグ機構
なお、リテーナ、ローターナット、ドラグ音出シラチェット等は形状がそもそも違います。

ドラグ音出ラチェットは、ノーマルのストラディックは幅が薄いです。

この音出ラチェットですが、
幅が薄すぎる為とスペアスプールとして互換性のあるスプールをセットしても、場合によっては音が鳴らない場合もあります。

価格差もほとんどないので、ラチェットは同じものでやってもらいたいですね。
メインシャフト
一方、メインシャフトは全く同じですね。

リールフット
ストラディックはアルミ素材となるためか太さが違います。

そして、ボディー素材。
ノーマルのストラディックは足つきフタがアルミでボディーが樹脂、一方ストラディックCI4+は軽量カーボンのCI4+ですね。
素材の差が、後で紹介する自重差を大きくしています。
自重比較
まず結論から。
ストラディックCI4+164.5gに対し、

ストラディック202.5g。

38.0gの差!!
個別にそれぞれの重量を見ていきます。
ボディー
ボディーは素材がそもそも違うので、圧倒的な差があります。
ストラディックCI4+80.9gに対し、

ストラディックは95.9gです。

その差は、15.0g です。
詳しい写真はありませんが、ボディー内部のパーツの違いはほぼありません。(全くないですが、唯一内ゲリアタリの位置が異なります。)
ローター
これも素材の差ですね。
ストラディックCI4+29.1gに対し、

ストラディックは40.5gです。
その差は、11.4g です。
スプール
ストラディックCI4+23.2gに対して、

ストラディックは28.9g。

その差は、5.7g です。
ドラグノブ
ストラディックCI4+6.0gに対し、

ストラディックは6.5g。

その差は、0.5g です。
ハンドル
いずれも40mmのハンドルです。
ストラディックCI4+は15.9gに対し、

ストラディックも15.9gです。

ハンドル自体の重量差はなしですね。
ハンドルノブ
ハンドルは差がありませんが、ノブの差は結構大きいです。
ストラディックCI4+は4.9gに対し、

ストラディックは7.8gです。

その差は、2.7g です。
自重差の要因
中身が同じリールなのに、全く別物に仕上がってしまう。
ボディーとローターの素材の差だけで15.0g+11.4g=26.4gも差があるということです。
自重差の要因はシンプルにCI4+という素材によるものです。
非常に単純ですが、これが単なる構造の差に加えて、様々なバランスのリールをリリース出来る所以ですね。
まとめ
徹底的に軽量化された、ストラディックCI4+の巻き初めの軽さ。


対し、アルミボディーのヌルヌル感にシマノらしさを感じさせるストラディック。


それぞれの良さがきちんと明確に存在するんですよね。
気が早いですが、シマノスピニングリール2020年のリリース予想です。
14ステラ、16ヴァンキッシュ、15ツインパワーのボディーを20ストラディックとしてリリースしてくるのでは?と思っています。
ただ、正直な所、新たな金型から15ストラディックが誕生したように、20年のストラディックもオリジナルの金型でリリースされることを期待したいですね。
2020/3/22追記
予想に反して、2019年にリリースでした!!

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