ラインローラーからカラカラと異音が・・・。
汎用スピニングリールで巻き感が重要だとか、軽さが重要だとか、感度が重要だとか、・・・色々とリールを選ぶ基準があると思いますが、何気に重要なのがラインローラーだったりします。
特にアジングなんかだと、ラインローラーの影響は計り知れません。
もくじ
ライトタックルにおけるラインローラーの重要性
このライン、なかなか扱いが難しい。
そうです、エステルラインです。
全然伸びないし、ヨレてもつれてしまうと、くしゃくしゃになって使えなくなります。
このようなトラブルは、リールそのものの性能も影響があるかもしれませんが、それ以上にラインローラーの性能が非常に重要です。
シマノ製のスピニングリールでいうと、中堅機クラスからは標準でラインローラーにベアリングが搭載されています。
しかし廉価機種だと搭載されていないケースもあります。
例えば、私は21ナスキーC2000SにPE03号を巻いていますが、このクラスのリールだとラインローラーにはベアリングは搭載されていません。
実際にライトゲームでは、
という方かいるくらいです。
ラインローラーベアリングのメリット
ラインローラーにベアリングが搭載されていることで得られるメリットは以下です。
具体的には、例えばエアーノットが出来づらい等の効果が見込めます。
(ただ、あくまでよれにくいという点に注意です。)
選んじゃいけないベアリング(失敗談)
これは2017年頃のリールメンテ初心者の時の失敗談なので、参考にしないでください。
初めてラインローラーとハンドルノブのベアリングを購入したのは、中国製の格安BBでした。
アマゾンで購入しています。
価格は非常に安価。
中国から送料込でベアリング1~2個の値段。
到着まで1か月近く掛かりました。(ちょうど20日間待ちました。)

『ハンドルノブへ使うし、ちょっとざらざらでもいいよ!』っていう場合は使用可能ですが、しかし個体差が非常に激しいので、ラインローラーにはちょっとお勧めできないです。
届いてすぐに洗浄しました。

パーツクリーナーで洗浄です。

100均で買ったビンにベアリングを入れて、パーツクリーナーを噴射します。

ひたひたになるまで噴射です。

10分くらい時間が経ったら、一つずつ取り出します。

シュルシュル、ざらざらなんですよね。

ウエスの上で乾かします。
乾いたらリールオイルで注油ですね。
オイルをなじませます。

一つずつリールオイルを添付していきます。

グリグリ回してオイルをなじませます。シャリシャリした奴はなめらかになります。硬かった奴もヌルヌルと動きます。

でも・・・、
そんな精度のベアリングです。
使用の際は注意してください。
ラインローラー用にベアリングはどれを選べばいいの?
ではどのようなベアリングを選ぶべきか、紹介していこうと思います。
ミネベア製
まずはミネベア製です。
コストパフォーマンス抜群です。
価格が安くメンテナンス性が高いです。
ただ、高級なものではないので、高精度で高性能のものに比べると個体差があります。
SHG(プレミアムベアリング)
ヘッジホッグスタジオ製の高性能ベアリングです。
高回転のものを選定しているので、届いた状態から使用できます。


オイルチューンでも使えますが、耐食、防錆ベアリングではないので、淡水使用やグリスのまま使用をお勧めします。
個人的には脱脂せずに使用した方が良いと思います。
HRCB(防錆ベアリング)
色々ある中でも、『高性能のベアリングがいい。』という人はぜひ選んでほしいものです。
個人的にはオールマイティで非常に使いやすいベアリングです。回転も雑味なく、パーツクリーナーで洗浄してもノイジーになりにくい印象です。
S A-RB(シマノ純正防錆ベアリング)
いわゆる純正の防錆ベアリングです。
精度が高く、ノイズも発生しづらいです。HRCBと同じような使用感ですが、若干高いですね。
純正パーツとして発注可能です。
WEBで注文する際はこちらを参考に。
ラインローラーはオイルチューンそれともグリスチューン?
メンテナンスしていると非常に悩むのが、オイルで仕上げるか、グリスで仕上げるかということです。
原則グリスで仕上げる方が持ちも良く、不具合は発生しづらいので、グリスチューンで仕上げることをお勧めいたします。
ただ、オイルチューンがダメかというとそうでもないので、オイルチューンについては別の記事で改めて紹介致します。
ベアリングの洗浄の方法とは?
洗浄方法については以下を参照にしてください。
ベアリングに使用するグリスは?
ベアリングのグリスアップは以下を参照してください。
まとめ
ラインローラーのベアリングの選び方をまとめます。
ミネベア製でもいいですが、メンテナンスをご自身でする方向きです。
基本的には、価格が上がるごとに耐久性が上がっていきます。
ただ、高回転や高精度のものが耐久性が高い訳ではないので、防錆タイプを選ぶと比較的長持ちすると思います。
洗浄することで、ザラツキが出ることがあるので、長持ちさせるコツは洗浄せずに入れることですかね。
ご参考になれば幸いです。
コメント
10個で\300程度のボールベアリングは使えますか?
素材がスチールで商品写真が既に錆びてるようなんですが・・・
海水の影響を一番受けやすいラインローラ部には使うべきではないと思うのですが。
Hiroさま
コメントありがとうございます。
仰る通り、スチール製のベアリングだとさびるリスクがありますよね。
頻繁にメンテナンスするのでしたらスチールでもいいとは思います。
今回紹介している中国製のベアリングは個体差が激しく、サビまでは確認出来ませんでしたが、購入時点でシャリシャリしたものも混じっていました。
最近、香川塩ビ工業さんでノンブランドのスチール製ベアリングが10個入りを使用したところ、品質が安定していました。
そのベアリングの状態も別途掲載するように致します。
早速の返信ありがとうございます。
プラカラーのラインローラーをボールベアリング化するにあたり、やはり錆びが心配でNSKマイクロプレシジョンの高耐食ベアリング キャストップを購入してみました。
2017年12月に交換しましたが、その後釣行がめっきり減り、まだ結果は出ていません。
1年後を目処にチェックしてみようと思っています。
Hiroさま
非常にいいものを使用されているんですね。
サビを考えれるとキャストップが一番コストパフォーマンスが良さそうです。
是非チェックした結果を教えてください。宜しくお願いします。
因みにYahooショッピングで4x7x2.5のキャストップが\272(税込み、送料別)でした