シラザン50というガラスコーティング剤をガラスコーティングのメンテナンスサービスに導入するにあたりテスト施工を行いました。
ガラスコーティングとは?
ガラスコーティング剤と呼ばれるものはいくつかありますが、
水性と記載されているものは主にシリコンを原材料として、界面活性剤を混合した簡易的なコーティング溶液で実際にガラス被膜ができる訳ではないようです。その為、水性ガラスコーティング剤はあくまで、艶出しや汚れの付着を防ぐものだと思った方がいいですね。
今回導入するのは、
ポリシラザンと呼ばれる溶剤を使用したガラスコーティング剤で、添付後に水と反応させることなく、単に添付して1か月ほど放置することで安定して定着するガラス被膜が形成されるそうです。
日本ライティング社の公式HPの内容を以下に記載しておきます。
ガラスコーティング剤はシロキサン系とポリシラザン系の2種類に分かれます。
日本製ガラスコーティング剤・LEDライトの日本ライティングより引用
中でもポリシラザン系のガラスコーティング剤は、シロキサン系に比べ膜密度が高く(10倍から数十倍)、また完全硬化後は極めて高硬度のガラス被膜を形成します。
ポリシラザンによって形成されるガラス被膜は、石英ガラスに最も近い性質を持っており、ガラスコーティング用の材料として最高峰の性能となります。
内容物のチェック
フィッシング専用の商品が展開されておりますので、そちらを購入しました。
内容物は以下です。
- ガラスコーティング剤
- 施工用ボトル
- マイクロファイバークロス
- 添付用スポンジ
- 保護手袋/マスク
- 取扱説明書
撮影してみました。
手袋・マスクはつけて施工した方がよさそうですね。実際、コーティングした後にゴム手袋は溶剤と反応して少し黒ずみます。
※こちらは付属のニトリルゴム手袋ではございません。
ラインナップは?
なお、ゴルフ用として同列で紹介されている商品がありました。
ゴルフ用はスプレータイプ、スポンジ添付タイプがあり、おり、付属品の違いだけなのか、メーカーにメールで違いを確認してみました!
- Qシラザン50のリール用とゴルフ用に関する質問です。
コーティング剤20mlの内容物は同じもので、スポンジ、施工用ボトルなどの付属品の違いのみでしょうか。 - A
お問い合わせいただきましたリール用とゴルフ用の違いの件ですが、液剤の配合が違い、リール用はより塩害に強い配合になります。
フィッシング用では、主に塩害に強くなっているということでした。
ゴルフ用のの方が500円位安く設定されており、スプレーボトルとスポンジの付属品の差だけと思っていましたが、溶剤の配合自体も若干違うようです。
また内容量も違いました。
- ロッド/リール用・・・20ml
- ゴルフ用(スプレー)・・・23ml
- ゴルフ用(スポンジ)・・・10ml
本来、塩害リスクの必要のない淡水使用の場合や、使用後のメンテナンスを適切にできる場合はゴルフ用でよいかもしれません。
なお、スポンジでの施工の方が被膜が厚くできるそうですが、少しムラができる可能性がありますね。内容量がスプレーの半分なので、おそらく定着度と伸びが異なるのではないかと思います。
施工実例(リール5台)
今回テストするガラスコーティングですが、ロッド/リール専用で施工しました。
現在オンラインショップで販売しているリールを施工しています。
- 20ツインパワー4000
- 20ヴァンフォード 2500SHG
- 21ナスキーC2000S
- 18カルディアC5000XH
- 20ルビアスFCLT2500S-XH
以下は添付後すぐの写真です。
以下は添付後1時間程度です。
かなりツヤが出ているものもありました。
以下は1日経過後です。
1日経ってから組んだ状態です。
1日おけば使えるそうです。
なお、実際は1か月かけて被膜が固くなっていくそうなので、長期間寝かせる方が良いとは思いますが、メンテナンス時は水洗いのみで基本的にはOKだそうです。
輝きが違いますね。
該当のリールはオンラインショップで販売中です。
※施工に際し販売価格は据え置きとなっております。
施工実例(ロッド6本)
ロッドは以下です。
比較にならない雑な写真ですが、施工前の写真がこちら
チニングロッド3本、アジングロッド3本です。
施工後(1日経過)
まあピカピカですが、もともと結構ピカピカなので、あんまりわかんないと思います。
施工実例(スマホ1台)
次いでにスマホの背面もコーティングしました。
スマホですが、カバーをして使用していたため、添付後とあまり違いがわかりませんでした。添付するときに少しはじいたので、アルコールのみの脱脂だと少し甘かったかもしれません。
つややかな仕上がりに。
シラザン50の施工テストの印象
結構簡単に施工できますね。
実際はローターをばらす位までは行った方が良いと思いますが、ばらさずにそのままでもある程度の範囲をカバーできると思います。
パーツクリーナーでの脱脂のプロセスを適切に行えば、かなり良い仕上がりになりそうです。
今回施工してみて、比較的誰でもできる作業だと思いますが、参考になさる方はマスクや手袋を装着した上で行った方が良いと思います。
また火気厳禁のため最低限の準備は行うようにしてください。
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