遊漁船のオーナー様から11オシアカルカッタ200HGのオーバーホールのご依頼です。他2台同リールのドラグサウンドチューンのご依頼もいただきました。
こちらのリールは遊漁船のお客様リールということで、時折、クラッチ不具合が出る??そうで不具合箇所の確認と内部のチェックも行います。
不具合箇所の確認と洗浄作業
ざっくり確認してみた感じだと、状態は良好です。
目立った不具合はないように思いますが、グリスの変色が強いので、保管していた期間が長いのかと思います。
こちらもグリスが変色気味ですね。
ボディを開けます。
不具合の原因としてはクラッチ爪が若干摩耗しているので、引っかかりがあったのかもしれません。目視でもわからないレベルなので、異常はなさそうです。
なお、クラッチが戻りきらずに巻きが重くなった時は、再度クラッチを切ってあげれば不具合は解消すると思います。
また、ドライブギア軸とドライブギアが抜けにくいので。
研磨してました。
洗浄完了です。
汚れです。
ベアリングもシールドを外して洗浄です。
不具合のあるベアリングはないですね。シールドが取れないベアリングも超音波洗浄で汚れとグリスを抜きます。
グリスアップとオイルチューニング
ほぼ仕上がりの状態ですが、各ベアリングはNEMEAとBSLUとBALBOAの調整で仕上げました。
ドライブギアは純正グリスのDG04。
ウォームシャフトギアやクロスギアはBOREDのOMEGAを使用しています。
ベアリングにNEMEAクラスのオイルを使用するとヌメ感と軽さが際立つ仕上がりになりますね。
スプールベアリングはBALBOAとBSLUを混合していますので、抵抗感がないレベルで仕上げています。
もともと状態が良かったのですが、巻きフィーリングはより軽く軽快に仕上がったと思います。
ありがとうございました。
ドラグサウンドチューン(1/30追記)
こちらドラグサウンドチューンを追加でご依頼いただきました。
アブガルシアのパーツを組み込みます。
メタルロックで固定。
ワッシャーも2点交換、1点追加しています。
組みます。
作業完了しました。
ピンの角度の調整を数回行いました。
スタードラグが若干きつめでドラグを緩めても少しテンションがかかっている状態でゆるゆるにはならないのですが、適正な音量かつテンションだと思います。
ありがとうございました。
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