04プレッソに引き続き12ヴァンキッシュC2000Sのオーバーホール(軽巻きチューン)です。
オーバーホール
まずはドラグ音調整します。スプールピンを曲げます。
Sシステムを組み込んでいるんですが、音が小さいということで。
そこまで大きくならないですね。
もう少し曲げます。
使用期間が長いとか、スプールが逆回転させてスプラインが消耗することで音が小さくなります。使用する際は注意ください。
スプール、ハンドル、ローターを洗浄します。
ラインローラーは2BB化します。
すでにDLCなので、2BB用のパーツとベアリング1点追加。
ハンドルノブですが、シム調整で0.5mmのシム、ラインローラーから取り出したアルミカラーを追加。
2.5mm分厚みが足りませんでした。オイルはロサですね。
粘度UP 防錆特化型 ●グリッチオイル独自の特殊潤滑添加剤を配合することにより中粘度でありながら納得のいく潤滑性能と耐摩耗性能を発揮。
ハンドルノブのノイズがかなり消失しました。
ラインローラーはLIGHTDUTYで仕上げまます。
問題なしです。
続いてボディ内部。
グリスが少し抜けています。
ばらします。
洗浄します。
ベアリングはピニオンギア下のみ交換です。
オイルチューンで仕上げます。
2015年10月のマイナーチェンジにより配合している添加剤を見直し、当社KRAKENやGOLYATよりも極圧性と減摩性を向上させ、
低粘度ながらも耐久性を併せ持つ性能となっています。
LIGHTDUTYを添付します。
ドライブギアはALPHAとTHETAを混合します。
THETAはウォームシャフトへも使用しています。
ALPHAよりもワンランク、DELTAよりもツーランク粘度をダウンさせ、グリスの粘度を示すちょう度は0号となり、汎用では低粘度なグリスとなります。
粘度調整でCHIMERAを使用しました。
ローラークラッチはCHIMERAの単体使用です。
CHIMERAはミルスペック(アメリカ軍が必要とする様々な物資の調達に使われる規格)を上回る長寿命低揮発の油膜を維持、ヌル付きやベト付きなどの粘弾性を極力排除しサッパリとした質感のオイルとなっています。
ローターを組んで仕上げます。
回転のスムーズさは向上しました。元々のギアノイズとローラークラッチのノイズが少し出ますが、比較的状態が良い個体だと思います。
ありがとうございました。
コメント