13アオリスタBB C3000HG(1) オーバーホール

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13アオリスタBBを3台ご依頼いただきました。

使用していると途中で巻き重りが出たりするそうです。ストップアンド-ゴーでハンドルが重い個体あるとのこと。

重くなる症状で2台ほど買い替えをしているそうですが、巻き重り感が出ないようにできればということでご依頼となります。

とりあえず、1年位使用された個体をOHしてみます。

目次

オーバーホール(BOREDケミカル)

リアドラグタイプのリールでラインナップが少ないので、使用感を高めようにも限界があるんですね。中級クラスを作ってくれれば、ある程度ニーズがありそうではございますが。

リアキャップを外します。

ここは特殊な工具が必要です。自作しました。

ボディ内部。

メインシャフトへのグリス付着が確認できます。巻き重りの原因はここかもしれませんね。

グリスバランスが悪い訳でもないので、パーツ精度、個体精度の問題ですが、元の価格から考えると妥当な仕上がりなんですよね。

ボディに付着したグリスが若干多めといえば多いですが。

ピニオンギアや摺動子も特に問題がある訳でもないです。

オシレートギアもグリスが少ないとか、多すぎるとかは感じないですね。

しいて言えば、

摺動子とオシレートギアの接点でのグリス抜けはあるかもしれませんが、巻き重りとは関係ないと思います。

こちらで出来そうなことは、極力ライトにかつ、ノイズが低減するようなケミカルバランスで組むことですかね。

リアドラグのピンを取り除いて。

パーツを順に並べておきます。

こちらも忘れないように順に並べます。

洗浄をおえました。

BOREDケミカルで仕上げてみます。

改めてギアとメインシャフト。

ラインローラーもチェック。

ローラークラッチをチェック。

ローターもチェック。

悪い所はないですね。

ベースはシエナと同じなので、使用パーツは安価なものですが、考えられたパーツ構成です。

BOREDのTHETAをメインに仕上げていきます。

ALPHAよりもワンランク、DELTAよりもツーランク粘度をダウンさせ、グリスの粘度を示すちょう度は0号となり、汎用では低粘度なグリスとなります。

OMEGAとNEMEAを混合して仕上げております。

ボディ内部のベアリングはすべてNEMEAを使用しています。

BORED METHOD DIVISIONオイル製品中で中粘度長寿命低摩擦オイルをコンセプトとするNEMEAオイル。 既存製品のCHIMERAオイルで想定したコンセプトを継承し、更に海水にも完全対応した防錆性と高負荷にも耐える摩耗性を強化しながらもヌル付きやベト付きを極力排除したサッパリとしたフィーリングにより、機構や摺動を伴う動きを損なわず油膜の「耐久性」を重視したオイルとなります。

THETA単体でもそれなりに仕上がると思います。

ドライブギアもTHETAですね。

強度的にはもう少し強いグリスでも良いと思いますが、巻き重りが出やすくなるので、THETAで仕上げております。

作業完了しました。

使用状態も良いので、劇的な変化はございませんが、乾いたフィーリングからヌルっとした印象に変わりました。ただ、巻き重り感がどれほど改善したか、正直わからないですね。

実釣の中で違和感がないかチェックいただけると幸いです。

ありがとうございました。

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