14ステラC3000XGのオーバーホール依頼をいただきました。

ギアの巻き感がいまいちで、少しカサカサとした印象です。
オーバーホール
ローター、スプール、ハンドルを分解します。

ドラグワッシャーは22ステラのデュラクロスと交換します。

ラインローラーが社外製に代わっており、若干自重が足りないので、アームボルトとワッシャーを交換します。

0.25gですが。

15TPとステンレスのワッシャーで0.62gで振れがかなり収まりました。

ラインローラーのベアリングは交換なしでそのままいけますね。LIGHT DUTYを添付。
0.01mmだけシムを入れます。

ハンドルノブは若干のザラツキがあるので、THICK HEAVYと混合して添付したところ、違和感もなくなりました。
ボディ内部です。

ベアリングですが、オイルでグリスが流れていると思います。

ギア周りもグリスがかなり抜けています。

全体的にオイルが回っている状態ですね。

ボディフタ側のベアリングはオイルで色が変色しています。

洗浄しました。

ボディのみの洗浄液の汚れです。

ベアリングは4点交換します。

ギアはコロコロ感が少しあるかな、という印象です。

ウォームシャフト下のシムを追加。

BOREDのDELTAを添付して仕上げます。

ボディ内部はTHETAを中心に仕上げます。

かなりいい状態まで来ましたが、ギア交換してどこまで良くなるかテストします。
また、ローターナットベアリングがシュルシュル言いますね。

いったん22ステラのブッシュを入れましたが、僅かに内径が広いんです。真鍮のブッシュですが、ラジオペンチで曲げるとベアリングのみ抜けます。

バリを削って整えて、交換用の高耐食ベアリングを入れます。

ギアを交換します。

BOREDのDELTAを添付して。

グリスは同じですね。

コロコロ感は解消しますが、若干ギア鳴りと圧が高いですね。ザラツキと異音でどっちつかずです・・・。
フリクションリングが伸びているので、交換します。

シム調整します。

ドライブギアですが、0.58mmです。
0.03mm→0.02mmと交換し、0.57mmとなります。

ピニオンギア上部は、0.03mmのシムがゆがんでいるのとテンションが強くかかっているので、0.02mmのシムを入れます。
多少の異音が緩和しますが、違和感が抜けないですね。交換前のギアの方が全体的な巻き心地がいいので、ギアは元に戻します。
クリアランスを徹底的に詰めます。中間ギアに0.05mmのシムを追加。

ボディのバランスが若干悪くて、元々のギアが馴染んでいる状態なのかもしれません。
ドライブギアはアブガルシアのリールグリスに変更します。

不思議な状態ですね。通常はギアを入れ替えた方が良くなります。

馴染むまで待てばいいのかもしれませんが、今のギアの方が明らかに巻きやすいです。いったんこのまま使ってみていただけると幸いです。
ありがとうございました。
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