オーバーホール依頼 15BB-Xテクニウム C3000DXGS右

当ページのリンクには広告が含まれている場合があります。

15BB-Xテクニウム C3000DXGS右ハンドルのオーバーホール依頼です。

2017年に新品購入されて、2週に1度の頻度で使用されていたそうです。メンテナンスはメインシャフトへの注油を月ほどということで。

目次

オーバーホール

オーバーホールしていきます。

ばらすのは簡単ですが組むのが難しい機種ですので、ご自身で作業される方は注意してくださいね。

ボディを分解

かなりノイズが強いのですが、巻きが異様に軽い、サカつくので恐らくグリスが抜けていますね。ばらしていきます。

ローターカラーの下にベアリングあり。

逆さにしてハンドルを回すと落ちてきます。

仮に固着して落ちない時はシールドを外してからラジオペンチで引っこ抜くしかなさそうです。黒いカラーを抜いてから専用工具でブレーキコアをとりだします。

順調ですが、各ベアリングがざらざらですね。

ブレーキレバーの駆動板ですが、こちらはばらけずに取り出せます。16BB-Xデスピナだとバラバラになるので、面倒ですがテクニウムはばらけない。

ピニオンギアを抜いて。

レバー部をばらしてボディガードを外します。

ボディを明けます。

グリスが抜けていますね。

ウォームシャフトとウォームシャフトピンがさびてます。

ウォームシャフトはサビてなくて、錆が乗っているだけですね。

最難関のSUTブレーキをばらします。

右ハンドルはクラッチアウターと言うパーツはこちら向きに付きます。

パーツは左右共通なのですが、アウターのつける向きを変えるとテンションが掛かり逆回転しない仕組みですね。

ローラークラッチガイドの取り付け方が分かれば以外と簡単ですが、どこにも情報がないので後ほど記載しておきます。

ばらしました。

洗浄します。

汚れは見たほどないんですがかなり潮のにおいがあるものの、ギアの摩耗感はあまりない。

良いタイミングでのOHの依頼だと思います。

ベアリングはほぼ全滅ですね。

ボディ内部は7点交換で、ピニオンギア上下が最もひどい状態です。ドライブギアのフタ側とウォームシャフト上は温存です。

ソルトで潮を巻き込みやすいので高耐食ベアリングに交換です。

SUTハンドル部の組み方

組み方解説します。

左右でブレーキツメの取り付けの向きが逆になりますね。

ストッパーバネ(181番13LLJ)と言うパーツがボディ側についていますが、その突起部と上部の穴に合わせます。

ここです。

以下合わせた状態ですが。

この部分に穴が開いているので、バネの先端が来るようにします。

この黒い板はローラークラッチガイドと呼ばれるパーツですが、適切に組めると回転方向には抵抗を感じることなく回転しますが、逆回転はスムーズに回りません。これはストッパーバネの形状による影響です。

なお、ストッパーバネは左右モデルで計上が異なるので、ハンドルを左右入れ替える時はパーツを入手しないと入れ替えられませんよ。

仕上がり状態は以下。

これにハンドルを合わせてやります。

いきなりハンドルの固定ボルトを取るとバラバラとパーツがばらけるので、ボディを割ってから作業することをおすすめします。

パーツ交換&ボディ組み上げ

では組み上げていきます。

ウォームシャフトピンとカラーを交換します。

カラーは18ステラから搭載しているOリング付のものに変更します。少し厚みが足りないので、0.15mmのシムを追加します。

ウォームシャフト、他組みます。

ウォームシャフトはBOREDのOMEGAを添付します。

OMEGAをアップグレードさせた最も油分配合が多く低粘度で強粘着なグリス。オリジナル耐水防錆添加剤の配合により海水使用に完全対応。他のMETHODウレア系グリスとの混合で粘着性や静寂性を付加。

ドライブギアはALPHAですね。

ボディを組みます。

ボディのシール部や摺動部は主にNEMEAを添付しています。

BORED METHOD DIVISIONオイル製品中で中粘度長寿命低摩擦オイルをコンセプトとするNEMEAオイル。 既存製品のCHIMERAオイルで想定したコンセプトを継承し、更に海水にも完全対応した防錆性と高負荷にも耐える摩耗性を強化しながらもヌル付きやベト付きを極力排除したサッパリとしたフィーリングにより、機構や摺動を伴う動きを損なわず油膜の「耐久性」を重視したオイルとなります。
1 2
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次