16ストラディックCi4+2500HGSのオーバーホール依頼です。

ギアのゴロツキ感があるとのこと。できる限り費用を抑えるように仕上げます。
目次
オーバーホール
ドラグワッシャーはデュラクロスに変更されているそうです。

ラインローラーは分離タイプの1BB化されています。

各ベアリングはNEMEAを使用しています。

ボディ内部です。
直近で内部を分解洗浄しているそうですが。

ちょっとケミカルが多いかもしれませんね。

中間ギアにグリスが多く入るとゴロゴロとしたフィーリングが出やすいです。また、15・16ストラディック世代で特徴的なのが、テンションをかけた状態で巻くと中間ギアのノイズを感じやすくなりますね。

ベアリングにもグリスが浮いています。

洗浄しました。

ベアリングは4点交換する予定でいましたが、再度チェックして。

ピニオンギア上部とハンドル側のベアリングは温存することに。

ピニオンギア上部はNEMEA添付して、ハンドル側は純正グリスDG06を添付しています。
組んでいきます。ウォームシャフト下にシムを追加します。

0.15mm分追加。
おおよそ0.10mm程度スプールが上がるので、逆テーパー気味になるかもしれません。
ケミカルですが、BOREDのTHETAを中間ギアに薄く添付して、ドライブギアはOMEGAとALPHAで仕上げます。

全天候中粘度セミシンセティックグリス。全天候中粘度セミシンセティックグリスとして、DELTAよりもワンランク粘度をダウン、THETAよりもワンランク粘度をアップさせ、グリスの粘度を示すちょう度は1号となり、汎用では中粘度のグリスとなります。
ローラークラッチはCHIMERAを添付します。

CHIMERAはミルスペック(アメリカ軍が必要とする様々な物資の調達に使われる規格)を上回る長寿命低揮発の油膜を維持、ヌル付きやベト付きなどの粘弾性を極力排除しサッパリとした質感のオイルとなっています。
作業完了となります。
ケミカルバランスは何度か調整しましたが、ごろつきは改善しました。

ドライブギアはわずかに消耗しているようですが、まだ巻き感にそこまで影響が出ておらず、実際交換してもそれほど変化はなさそうです。
ありがとうございました。
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