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17スティーズTYPE1 オーバーホール

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17スティーズTYPE1のオーバーホール依頼です。

専門チューナーでチューニングされた個体を中古で入手されたそうですが、ざらつきがひどいとのことで。

できる限りざらつきを取り、軽さよりも滑らかさを優先にして仕上げます。

オーバーホール

ドラググラスも純正ではないですね。

リール上部を洗浄します。

ボディ内部を確認していきます。

ギアはざっとみた感じ問題なさそうです。ただ裏面にボルト痕がありました。巻きには影響はないと思います。

摺動部も特段問題ないと思いますが、パーツ構成が純正とは異なりますね。ピニオンギア下のシムが平シムに交換されており。

オシレーティングギア下のワッシャーがありません。

ボディも全洗浄します。

砂っぽい汚れが若干確認できました。

組んでいきます。オシレーティンクギア下にワッシャーを入れます。

ピニオンギア下もウェーブワッシャーに戻します。

ボディ内部のチューニングは個人の方がやったのかもしれませんね。

ボディ内部のベアリングはピニオンギア下のみ交換です。ざらつきの原因です。

ベアリングはBOREDのNEMEAとTHICK HEAVYを混合して、オシレート周りはOMEGAとTHETA。

BORED METHOD DIVISIONオイル製品中で中粘度長寿命低摩擦オイルをコンセプトとするNEMEAオイル。 既存製品のCHIMERAオイルで想定したコンセプトを継承し、更に海水にも完全対応した防錆性と高負荷にも耐える摩耗性を強化しながらもヌル付きやベト付きを極力排除したサッパリとしたフィーリングにより、機構や摺動を伴う動きを損なわず油膜の「耐久性」を重視したオイルとなります。

一般的なグリスの様に固形ペースト状ではなく、あくまでもオイルをベースとしながらも業界最高レベルの超高粘度に設定した効果により、オイルの浸透性とグリスの付着性を併せ持った性状が特徴となっています。

ドライブギアはOMEGAとALPHAを使用します。

ラインローラーハンドルノブはLIGHTDUTYで仕上げました。

2015年10月のマイナーチェンジにより配合している添加剤を見直し、当社KRAKENやGOLYATよりも極圧性と減摩性を向上させ、 低粘度ながらも耐久性を併せ持つ性能となっています。

ドライブギアのシムのクリアランスがもう少しあったほうがいいかもしれませんが、比較的ざらつきも解消しました。

ローターナットベアリングを交換し。

ドラググリスもTHETAを使用して完了です。

ALPHAよりもワンランク、DELTAよりもツーランク粘度をダウンさせ、グリスの粘度を示すちょう度は0号となり、汎用では低粘度なグリスとなります。

フィーリングはかなり良くなりました。

若干のざらつきを認めますが、中々良い巻き心地に仕上がりました。

ありがとうございました。

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