巻き重りが強く出ている18イグジストFC LT2500C-XHですが、中古で購入された個体で、すでにマグシールドレス化されており、OH済のものを入手したそうです。
触った感じ、これは。と思わずOH済?となる状態でした。
逆回転レバーが機能しない?
逆回転レバーがうまく駆動しないので、ローターを取りばらしていきます。
マグシールドプレートが磁石からアルミカラーへ変更されています。
で、レバーが無音だったのですが、分解すると外れました・・・。
このパーツは良く外れるそうで。。。
違和感があり?
マグシールドプレートの改造はOHした方が処理したんでしょうか。
リアキャップのねじを取ると、ワッシャーが曲がっています。
ピニオンギアが黒くなっていますね。
メインシャフトの摺動部。
オシレーティングギアのグリスの状態ですが、巻き重り感はここですかね。
ケミカルバランスが悪くて重くなってると思います。
ドライブギアのベアリングが乗る箇所に腐食あり。ピニオンギアに錆の痕跡あり。
ドライブギアも摩耗感が目視でわかる状態です。
ワンウェイクラッチの下の部分が少しさびています。
ワッシャーも少し腐食気味ですね。
前オーナーの方の使用環境が非常に過酷だったのかもしれません。
分解洗浄とベアリング交換
洗浄です。
洗浄液を見ても汚れがあまりないので、OH済みというのはあながち間違いではないと思います。
ただ、交換が必要なパーツはほとんど変わっていないと思います。
ベアリングは3点交換です。ピニオンギア上部は純正のCRBB、ピニオンギア下は高耐食ベアリング、ドライブギア左側はHRCBですね。
高耐食ベアリングのラインナップがないので、純正とヘッジホッグスタジオ製の防錆ベアリングに交換です。
くみ上げ
オシレートギア周りはBOREDのOMEGAとドライブギアはスーパールブで組みます。
組んでみて、巻き重り感は解消しましたが、ギアのゴロゴロが一切治らない・・・・。
シムがきついからか。と思ってテストしますが、シムの量は適切なようです。
これはギア交換、ストッパーレバーピンの交換が必要です。マグシールドプレートも改造されているので、こちらも交換必須ですね。
ローター、スプール周りの状態は?
スプールのドラグワッシャーもATDの機能が失われているような状態だと思います。
ラインローラーやハンドルは洗浄してオイル仕上げで行けそうですね。
いったんOH自体は行いましたが、現状だと不具合箇所が多いので、一度ご確認いただけると幸いです。
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