18ステラ 3000MHG ハイパフォーマンスチューン(後編)

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18ステラ3000MHGですが、手配していたギアが届いたので交換致します。

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音出しラチェットの交換

ドラグ音が鳴らないことがあり、音出しラチェットを交換しました。

右側が元々のラチェットですが、バネがくぼみに合わないと筋ができていしまいます。

なお、ラチェットが鳴らない原因はスプール受け座金の下がりによるものです。

それぞれ交換してスプールワッシャーを1枚抜きました。

ギア交換

ギア交換します。

グリスアップします。

ざらつきが完全に抜けないし、巻き重りがあります。ギアの摩耗具合から考えるとシムがきついことが想像できます。

中間ギアは0.13mmで組みなおし。

ドライブギアは0.20mmでしたが。

0.175mmで一度組みましたが、0.185mmで最終仕上げました。

ピニオンギア下も0.53mmで一度調整していましたが、若干クリアランスを作るため0.01mm減らし、0.52mmで最終仕上げました。

クリアランス調整について

このチューニングで難しいのは遊びをどこまで持たせるかです。

実際純正の状態だときつめに組んでいるのが分かります。おそらくシマノのシムが最小単位が0.03mmなので、ドライブギアは0.18mmではなく、0.20mmで組まれていたものと思われます。

今回は0.025mmというサイズのシムを使用したので、0.185mmで仕上げることができました。0.19mmでもよかったのですが、ざらつきやギア摩耗を考えると少し抜いておくことが好ましいと判断したためです。

最終仕上げ

最後にローターナットベアリング、ピニオンギア下のベアリングを交換し。

ドライブギアにはSIGMAを少し追加して、余分なグリスをふき取って作業完了となります。

SIGMAをアップグレードさせた最も高粘度で強粘着なグリス。オリジナル耐水防錆添加剤の配合により海水使用に完全対応。 他のMETHODウレア系グリスとの混合で耐久性や静寂性を付加。

元々ざらつきがあった個体なのかもしれませんが、厳密にシム調整すると巻きフィーリングでざらつきが出てしまい、若干ボディの精度に不安定な印象があります。

大きなズレ、不具合ではないので、平シムで組んでいます。

ギア摩耗が生じる原因ですが、クリアランスの無さ、またギアのアタリが甘いことによるものだと思われます。

クリアランスの有無を目安に組んでしまうとバランスを崩したまま使用し、ギアがなじんで良くなっていくという感じでしょうか。そのため既存のギアに摩耗が見られたのかと思います。今回は若干クリアランスを作っておりますので、摩耗も促進されずに使用できるのではと思います。

ありがとうございました。

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