19バリスティックFW LT2500Sのオーバーホール依頼です。
ザラツキがあるということで合計4台ご依頼頂きました。
取り急ぎノイズの強い個体をチェックします。
オーバーホール
グリスが多いですね。
注油でベアリングのグリスが抜けているんでしょうか。
巻き心地に影響していたのは、ベアリングでした。
ボディフタのベアリングがざらざら。
洗浄します。
1点のみ交換、その他のベアリングも含め、BOREDのLIGHT DUTYで仕上げます。
ボディのシムは0.2mmが2枚、0.1mmが1枚、0.03mmが1枚です。
低粘度ながらも耐久性を併せ持つ性能となっています。
ドライブギア、オシレートギア等、すべてTHETAのみです。
組むとワンウェイクラッチに遊びがありますね。
シムを入れます。
続いてハンドル、ローターを分解。スプールは現状のままにしております。
全体の汚れです。
なお、ベールが曲がっています。下がりをご自身で調整されたそうです。
外に開いて開閉に違和感があるので、左右を少し調整してスムーズに返るようにします。
ハンドルノブのシム調整。
1.0mm分のシムですね。
ベアリング3点でクリアランスがちょうどいいです。
0.31mm分でガタつきが無くなりました。
ハンドルノブのベアリングにはグリッチオイルのロサ。
ラインローラーはBALBOAですね。
フィッシングリール、スケートボード、サイクルパーツなど、ミニチュアベアリング部及びメタルパーツ全般での使用をお勧めします。
作業完了しました。
無事滑らかになりました。
僅かに緩めですが、ドライブギア左右のクリアランスはばっちりだと思います。ピニオンギアのウェーブワッシャのテンションが少し緩いんですが、この時点でザラツキが僅かにあります。ベアリングノイズかどうか微妙な所ですね。
原因となったベアリング1点のみ交換していますが、ほかのベアリングを交換してもそこまで変わらないと思います。
現時点のノイズがボディ精度によるものだと思いますので、クリアランス調整もしない方がよさそうです。
ありがとうございました。