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カスタムレポート 19ヴァンキッシュ 1000SSSPG ハイパーチューン

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19ヴァンキッシュのオーバーホール依頼をいただきました。

使用頻度が低いので実質的にはチューニングです。ご自身で調整されている個体ですね。

オーバーホール

チューニングの為にバラしていくわけですが、結構カスタムされているんですよね。

Sシステムです。

シムも入っています。

ラインローラーもIOS製のものを入れていらっしゃいます。

とりあえずボディを調整します。

ボディ合わせの座金が抜けています。

無くても問題はそれほどないと思います。

メインシャフトにグリスが付着しています。

少し流れていますね。

ウェーブワッシャーをキャンセルします。

こちらもウェーブワッシャーを抜きます。

0.03mmのシムに交換されているようですが、0.05mmと0.2mmのシムでジャストでした。

なお、ドライブギアの外シムがゆがんでいました。

また内シムが3枚はいっています。

まずは中間ギアからですが、ウェーブワッシャーを抜いて、0.05+0.01mmのシムを追加。

ピニオン下部です。

最終的には、0.3mmと0.01mmのシムを3枚入れました。

ピニオン上部とベアリングの間には元々入っていた7*10*0.03mmのシムを乗せています。

それからドライブギアの外シム(ゆがんだシム)ですが、ピニオン上部のベアリングのかさ上げに使います。

ゆがみもあまり関係のない箇所です。

ほとんどわかりませんが、僅かに上げてあげた方がいいようです。

最後にドライブギアですが、0.05mm、0.03mmの外シム、内シム0.03mm分を抜いて、0.1mmの外シムを入れました。

僅かにクリアランスを作っております。

実際は0.01mm分追加で入れてテストしてみましたが、やはりノイズが出ます。

ボアードTHETAでウォームシャフトを組んで、中間ギアにもわずかにグリスを入れています。

ALPHAよりもワンランク、DELTAよりもツーランク粘度をダウンさせ、グリスの粘度を示すちょう度は0号となり、汎用では低粘度なグリスとなります。

ドライブギアは、IOSギアグリス、スミスリールグリスを合わせています。

粘度高めです!優れた潤滑性、クラス最高水準の対荷重性、ソルトでも安心して使える優れた防水性能、100%化学合成ならではの極寒から真夏の炎天下、そして風雨にさらされ続けるリールの心臓部とも言えるメインギアを守る、ハイスペック・ギアグリスです。

ボディベアリング4点は完全洗浄して、IOS-01PROで仕上げました。

組みます。

ベールのシム調整をして完了です。

ベアリングを高性能に変えるともっと良くなりますが、予算の問題になってきますね。

汎用のベアリングだとあまり変わらないかもしれません。

またベアリングは使用していくとどうしてもノイズが発生するので、ある程度割り切った方がコストもかからず長期間付き合っていけると思います。

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