数秒海水に水没してしまったということで20TP2500SHGのOH依頼です。

水で洗っているそうなので、すぐにばらしていきます。
可能な限りベアリング追加希望です。
目次
オーバーホール
ローラークラッチ上部のカラーに浸水を確認。

ラインローラーは問題なし。

スプール、ハンドル、ローターに関しては抜けていますね。

グリスアップしました。

ローラークラッチも浸水しています。

かなり水が入っていますね。

ボディ内部も水がございました。


海水ではないようなので、事後対応が良かったのかもしれません。

洗浄しました。
パーツクリーナーは水に溶けないので、丸いものがしずんでいます。

全バラシで乾燥ですね。

ベアリングも洗浄してグリスインです。特に不具合は認められませんでした。
中間ギアのシムがかなりキツイです。

ウェーブワッシャーを抜きます。
その他はそのまま組んでいきます。

ドライブギアはアブのリールグリス、中間ギアはDG06、ウォームシャフトはBOREDのOMEGAで仕上げます。
OMEGAをアップグレードさせた最も油分配合が多く低粘度で強粘着なグリス。オリジナル耐水防錆添加剤の配合により海水使用に完全対応。他のMETHODウレア系グリスとの混合で粘着性や静寂性を付加。
ローラークラッチはCHIMERAオイルを注して。

CHIMERAはミルスペック(アメリカ軍が必要とする様々な物資の調達に使われる規格)を上回る長寿命低揮発の油膜を維持、ヌル付きやベト付きなどの粘弾性を極力排除しサッパリとした質感のオイルとなっています。
ウォームシャフト上下はベアリング化しました。

ローターナットベアリングも、22ステラのカラーとベアリングに交換します。

少しルーズですが、元々のブラスのカラーが密着しすぎているのかもしれませんね。もともとのブラスカラーの方がブレはない(ほとんどわからないレベルですが。)ですが、回転抵抗が僅かに良化しました。

作業完了しました。

元の状態は水没状態だったため巻いていないのでわからないですが、スムーズなリーリングですね。
ありがとうございました。

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