20ツインパワー4000をお預かりしました。
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回転時のノイズがあるとのことで、チューニング依頼です。
ご自身でバラしてみて、組んだそうですが仕上がりに納得できなかったそうです。純正パーツも取り寄せて組んでおられました。
手元に来た時点で、ほぼ問題ないんじゃないかと言うレベルの仕上がりで・・・。
シム&グリス調整
いわゆるチューニングという作業ですが、シム調整とグリスアップのみで行います。
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ケミカルはボアードを使用されていたようです。
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ケミカルの量は最適だと思います。
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今回はギアグリスはIOS。
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その他はボアードのTHGで仕上げています。
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ベアリングはシマノ純正グリスDG6を注入。
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ドライブギアにシムを追加します。
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厚み0.02mmと0.01mmのシムを入れてみましたが、抵抗があるので。
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最終的には厚みが0.02mmのシムです。
なお調整シムですが、すべてのウェーブワッシャーはキャンセルしました。
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中間ギアはボアードグリス(THG)で仕上げました。中間ギアのぐらつきがあるので0.05mmのシムを追加しています。
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ピニオンギアの縦のガタに影響が出るポイントです。
→抵抗が強く出たので、最終的にはナノトリートメントオイルです。
組んでいきます。
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以下、ピニオンギア下部です。
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ここもウェーブワッシャーをキャンセルし、0.3mmのシムをピニオンギアの下部に追加。
0.2mm+ピニオンギア上部に0.05mmのシム(ドライブギア用の内シム)を組んでみたりしましたが、ハンドルガタとローターが少し動くため、最終的には0.3mmのシムの追加で落ち着きました。
ウォームシャフト上下をベアリング化。
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ノイズは拾いやすくなりますが、回転がスムーズになります。
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まず内シム0.3mm追加し、外シム0.05mmを入れてみました。クリアランスは問題ないんですが、あえてシムを入れる必要がなさそうなので。
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内シムは除外。
0.2mmのシムが元々入っていますが、外側に0.1mmと0.0.5mmのシムを入れて調整完了です。
原因特定
ノイズ、ざらつきの原因の為に何度かばらしましたが、結局のところベアリングのノイズによるポイントと、ハンドルとローターのクリアランス調整で改善すると見込んで作業しました。
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ベアリングはオープン化して洗浄。
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シマノ純正グリスを注入します。
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馴染ませます・・・。
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摺動子ガイドにTHGを添付していますが、なめらかなリーリングになる反面、抵抗が掛かる為、結局ふき取りました。
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ローラークラッチもばらします。
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問題はなかったです。
ウォームシャフトピンが少し動きすぎる印象だったので0.05mmのシムを追加します。
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最終的な内部はこちらです。
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組み上げてから最終、メインシャフトにIOS-01PROを添付します。ローラークラッチインナーにもこちらを使用していますね。
まとめ
ドライブギアとピニオンギアのみ、元入っていたギアに交換して組み直しました。
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色々テストしてみましたが、20ツインパワーはケミカルの量で印象が変わりますね。
ローターが金属製の為か、ケミカルの抵抗具合によってリーリングへの影響が大きいようです。最上位機種のステラと同じ巻き心地を体現するのは難しいですが、同じ金属製のローターなので、個人的にツインパワーのチューニングで目指すポイントとしています。
ありがとうございました!
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