バイオマスター2台のオーバーホール依頼です。
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11バイオマスターですが、ドラグ音が鳴らないそうです。
またいずれもハンドルノブの交換希望を頂きました。ノブがべたつくんですよね。
11バイオマスター オーバーホール
まずドラグが鳴らない原因ですが、スプールワッシャーが多すぎてスプールのピンにラチェットが当たっていない状態です。
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4枚、1.5mm分抜いた所、音が鳴るようになりました。
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バラシます。
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ハンドルノブを現行のパドル型に交換。
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スプール、ローター部、ラインローラー等も大きな不具合は確認できませんでした。
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ハンドルノブ、ラインローラーはグリッチオイルのロサを添付しています。
ローラークラッチですが、結構オイルが回っています。
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ボディガードが固着。かなり固いです。
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黄ばんだ固形物は接着剤でしょうか??
ボディ内部です。
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グリスが多いですね。
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洗浄します。
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ばらす時に摺動子ガイドが抜けづらい、ボディガードのナットが固着していることが気になりました。
すべて汚れを落としました。
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ベアリング洗浄しましたが、ザラツキが出ているので交換します。
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ウォームシャフト下のシムがゆがんでます。確かボディ内部?から出てきました。
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見間違いかもしれませんが、ボディ内部から出てくることは中々考えられないです。
オーナー様に確認したところ、今回が初めてのOHだそうで、メーカーが組んだ段階で内部混入したのかもしれません。
それから、ウォームシャフト部ですが、ネジ山が削れて止まらない状態になっております・・・。
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接着剤のようなもので固定されていたんですよね。この状態で出荷されているのはかなりレアです。
ボディの在庫があれば交換すればいいんですが、万が一交換不能の場合は以下で対策とします。
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2mmのピッチ皿ネジをボディ内部から入れて、外側をナットで固定。
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何とかいけます。
とりあえずこれで組みます。
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ギア消耗が大きいので、ゴロゴロですね。クリアランスを埋めていたグリスが抜けたので、若干強めにノイズを拾ってしまいます。
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ウォームシャフトピンは交換した方がいいですね。かなりカチカチと違和感が出ています。
ボディがあれば交換で、無ければ再調整を行います。
最終調整(3/26)
やはりボディは無かったので、ネジとナットで固定する方向で進めます。
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ウォームシャフトピンの交換してみましたが、パーツ表と実物のものが異なるようで、カチカチとよりひどく出てしまう状態です。
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その為、ウォームシャフトピンはそのままとしました。
ガタツキがかなり大きいので、0.05mmのシムを追加します。
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組みます。
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作業完了です。
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ガタツキはほぼなくなりました。ザラツキを拾ってしまいますが、ちょうど良いクリアランスだと思います。
ありがとうございました。
08バイオマスター オーバーホール
続いて08バイオマスターC2000Sのオーバーホールです。
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こちらのハンドルノブも交換です。
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スプール、ローターとも問題なしですね。
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若干ベールが広がっていたことで、返りがしぶがったので調整しました。
なお、ボディガードが破損しています。
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折れ切っていなかったのですが、形成し、接着剤で固定しています。
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ボディ内部です。
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グリスが変色していますね。
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ギアの状態はこちらの個体の方がよさそうです。
洗浄します。
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汚れはあまり変わらないですが、グリスの量は11バイオ程多くはないです。
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こちらのウォームシャフトピンも摩耗がひどいので交換してみます。
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ベアリングは2点交換です。
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グリスアップ。
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ウォームシャフトピンですが、展開図にあるものと若干規格が異なるみたいです。実際入れてみた所、ウォームシャフトとアタリが強く、カチカチ音は出ないんですが、結果的に巻きノイズが出てしまいます。
その為、元のものに戻して仕上げました。
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カチカチとした違和感は改善しましたが、よりギアノイズを感じるようになりました。OHにより感度が向上して、ノイズを感じてしまう状態で、少し違和感を感じるかもしれません。
良くなった点と悪くなった(悪くなっている訳ではないんですが、相対的に巻き感が損なわれるポイントがあります。)ところがありますが、使用とともに馴染んでくると良くなってくると思います。
ボディの在庫確認後11バイオの作業再開します。
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