04ステラ 3000の修理依頼です。

ラインローラーに不具合があるのか、ラインが切れることがあるそうです。
04ステラは構造的には18ステラに似ている点もあり、ある程度構造については今のものと近いです。
目次
洗浄、原因特定
では順番に作業していきます。
スプール・ハンドル
ハンドル、スプール、ドラグノブをまとめて。

綺麗に洗浄しました。

ドラググリスはDG01です。
問題のラインローラーの前に。

スプール受けの汚れが強いですね。

では、早速ローターを取り外して。
不具合の原因
ラインローラーを見てみると・・・。

縦?に割れてました。

ちょうどラインが乗る溝で真っ二つです。

ローターの洗浄
ローター内部の汚れも煤っぽい汚れです。

アームカム付近も汚れが溜まってました。

とりあえず、ボディ以外の洗浄が完了。

ラインローラーの交換
上の純正パーツを下のものに交換します。

ラインローラーは18ナスキー500番のものを流用します。なお、ブッシュは10ステラ(もしくは13ステラSW4000XG)のものを使用します。
交換完了です。

後でテストしましたが問題なしでした。

アームカムのシムを追加してクリアランスを調整しました。
ボディ
続いてボディ内部ですね。

グリスがべっとりです。

内部にいっぱい詰まっています。

ボディ内部はほとんどがグリス汚れですね。

このグリスを落とすと、感度が上がるのと、クリアランスが出来ることでノイズを感知しやすくなります。

全洗浄完了です!

ボディも綺麗になりました。

組み上げ
組み上げます。
ベアリングはボアードグリスのLDG。
摺動子、クロスギア駆動部はTHG。

ドライブギアはDELTAで組みます。

全天候高粘度セミシンセティックグリスとして、ALPHAよりもワンランク、THETAよりもツーランク粘度をアップさせ、グリスの粘度を示すちょう度は2号となり、汎用では高粘度なグリスとなります。
フタを閉めて。

ローラークラッチにはオイルを少し添付します。

ローターを乗せたら完成です。

スプール受けの調整もしました。

巻き直した所、2枚抜くとテーパーが治まりました。
ありがとうございました!!
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