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08ツインパワー C2000Sの修理_ハンドルが重い、ベールの返りが悪い

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08ツインパワー C2000Sの修理、オーバーホール依頼です。ベール返り

14年くらい前に新品で購入後、オーバーホール経験がないそうです。

ベールをあげる時にザラつきがあるのと、回転時にシャラシャラ鳴るということで修理、OHのご依頼となります。

フリクションリングの加水分解

よくあるフリクションリングが溶ける症状です。

加水分解でボロボロになって、粘性が出てローター周りに付着してベール返りや回転が重くなります。

完全に取り除き、洗浄します。

ローターの軸の摩耗とシム調整

なお、軸が削れてベールを返したときにザラツキが出ています。

収まりがいいとざらつきを感じにくいのですが、摩耗が進んでいるので完全にとることは難しいですね。

極力クリアランスがなくなるよう、シム調整を行いました。

ラインローラー、ハンドルノブはNEMEAとLIGHTDUTYで仕上げました。

ボディ内部のOH

ボディ内部です。

グリスが固まっていますね。洗浄致します。

ベアリングはへたりが出ているので、汎用のものに3点交換致します。

BOREDのTHETAで全体をグリスアップします。

クロスギアもTHETAですね。

ALPHAよりもワンランク、DELTAよりもツーランク粘度をダウンさせ、グリスの粘度を示すちょう度は0号となり、汎用では低粘度なグリスとなります。

フリクションリングを取り付けます。

ローラークラッチはCHIMERAで仕上げました。

CHIMERAはミルスペック(アメリカ軍が必要とする様々な物資の調達に使われる規格)を上回る長寿命低揮発の油膜を維持、ヌル付きやベト付きなどの粘弾性を極力排除しサッパリとした質感のオイルとなっています。

違和感は消失したと思います。きれいに使っている個体だと思いますので、まだまだ使っていただけるんじゃないかと。

ローター部の摩耗は、使用期間が長いとどうしてもヘタってきますね。

ありがとうございました。

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