10ステラC2000HGSの修理とオーバーホール依頼です。
ハンドルが重くなったそうです。
バス釣りで使用とのことです。予算を抑えてという希望で淡水使用なので、ベアリング類はできる限り温存して作業します。
ハンドルが回らない原因
フリクションリングが伸びて引っ掛かっていました。
経年劣化でフリクションリングが伸びて、溶解していきます。今回はリングが伸びて引っ掛かった状態ですね。
新しいものに交換します。
ローター周り、ハンドルの状態は??
あまり費用を掛けずにということですので、できる限りパーツ類を温存していきます。
ラインローラー。
汚れていますが、
まだベアリングは使えますね。
ハンドルノブベアリングも同様です。
スプールベアリング、ドラグワッシャーも特に異常はありません。
ここまでは特に交換パーツ無しです。
ラインローラー、ハンドルノブ、スプールベアリングはLIGHTDUTYを使用しました。
ボディ内部の状態とOH
ローラークラッチを外して。
ボディ内部を開きます。
ウォームシャフト周りですが、
グリスが抜けています。
ベアリングは再利用をするために洗浄は行わないです。洗浄するとどうしてもノイズやざらつきが出てしまいます。
シールドを外せる場合は完全にグリスを抜けるので、洗浄しても良いのですが、今回はシールドを取るとゴムシールドが歪むリスクがあるので汚れを拭き取るだけとしました。
なお、ボディ内部のベアリングは多少使用感があるものの、そこまで大きなざらつきが出ていないです。
全体の汚れです。結構汚れがございます。
ウォームシャフト下のベアリングのみ交換します。
グリスアップします。
組みます。
フリクションリングも新品になったので、不具合は解消しました。定期的なメンテナンスで回転不良等の不具合は防げます。
作業完了しました。
パーツの供給が続けば純正のフリクションリングを入れ替えることができますが、純正がなくなってもOリングで代用が可能です。
ありがとうございました。
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