17バルケッタBB301HGの修理依頼です。
クラッチレバーが下がりません。その為クラッチが切れない状態です。
2年ほど保管していたそうです。
原因
あとで撮った写真ですが、スプールシャフトがスプールピンに噛んでいる状態だったので、切れなかったんですね。
いわゆる固着ですが、塩ガミとかでは無いようです。
ピニオンギアからシャフトをたたいて外しました。
その他不具合もなくベアリングもほとんど問題なかったので、水洗いの方法やメンテナンスは基本的に問題ないようなので、はっきりとした原因が特定できないですね。
オーバーホール
バラシていきます。
ギアも使用感はそこまでないですね。
洗浄します。
汚れはこの通りです。
ベアリングの不良箇所が無かったので、3BB追加でバルケッタプレミアムと同じ構成にします。メンテナンス方法は問題なさそうなので、ベアリングを追加した方が使用感がよくなります。
ハンドル軸
スプール受け。
レベルワインドと3点交換です。
最上位機種と同じ個所にベアリングを追加しました。
組み上げていきます。
CTユニットを組みます。
グリスアップします。
ドライブギアはBOREDのDELTAを添付します。
全天候高粘度セミシンセティックグリスとして、ALPHAよりもワンランク、THETAよりもツーランク粘度をアップさせ、グリスの粘度を示すちょう度は2号となり、汎用では高粘度なグリスとなります。
レベルワインドはBOREDのTHETA、
ALPHAよりもワンランク、DELTAよりもツーランク粘度をダウンさせ、グリスの粘度を示すちょう度は0号となり、汎用では低粘度なグリスとなります。
ボディやクラッチ周りDG01を使用します。
その他ギア部はDG04で仕上げます。
両軸・電動全般のギア類※ティアグラは除く
作業完了です。クラッチ動作もスムーズで巻き感も違和感なく、不具合がなくなりました。
ありがとうございました。
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