18炎月プレミアム151HGの修理依頼です。

クラッチが切れない状態だということです。
目次
クラッチが切れない原因
まずボディを開けますが、数か所固着がありました。

メインはピニオンギアとベアリングの固着です。

外していきます。

ピニオンギアを残したまま分解です。

クラッチカム抑え板のネジを外して。

スプール側からたたいて外します。

ベアリングのみ固着しているので、外します。

錆びてますね。
ドライブギア軸のベアリングも表面にサビがありましたが、まだ使えそうです。

洗浄します。

ドラグのススの影響で黒くなっています。

ベアリングは4点交換します。
ピニオンギア左右とスプールベアリング2点ですね。

すべて高耐食ベアリングに交換です。
ドライブギアとピニオンギアのサビと塩を取ります。

研磨しました。

組んでいきます。
ウォームシャフト回りをグリスアップします。スプールベアリング周り、メカニカルノブ内部はBOREDのNEMEAを添付しています。


BORED METHOD DIVISIONオイル製品中で中粘度長寿命低摩擦オイルをコンセプトとするNEMEAオイル。
既存製品のCHIMERAオイルで想定したコンセプトを継承し、更に海水にも完全対応した防錆性と高負荷にも耐える摩耗性を強化しながらもヌル付きやベト付きを極力排除したサッパリとしたフィーリングにより、機構や摺動を伴う動きを損なわず油膜の「耐久性」を重視したオイルとなります。
カウンターユニットを取り付け。

ドライブギア軸にフッ素グリスを添付して防錆性を高めます。

防錆目的でピニオンギアとスプールのベアリングの受け部にBSLRとHYDORAを添付しています。なお、ストッパーギアの裏面にもBSLRを薄く添付しておきました。
ドライブギアはALPHAを添付。

全天候中粘度セミシンセティックグリス。全天候中粘度セミシンセティックグリスとして、DELTAよりもワンランク粘度をダウン、THETAよりもワンランク粘度をアップさせ、グリスの粘度を示すちょう度は1号となり、汎用では中粘度のグリスとなります。
最後にハンドル周りを仕上げます。

ベアリングを洗浄してBSLRで仕上げます。

BORED METHOD史上最高スペックなオイルとして、使い易い中粘度へ変化させたマルチパーパスとして、用途を選ばず使用可能な性能は全体の約半分を食品機械基準をクリアしたポリアルファオレフィン合成油とし、
残りの約半分は複数の特殊添加剤を高配合した最高性能のオイルとなります。

クラッチはスムーズに。巻き感も良化しました。
ギアもまだ使えると思います。
ありがとうございました。

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