14ステラC2000Sのオーバーホール、ISOケミカルでのチューニング依頼です。
過去に別のチューニング業者での作業歴があるということです。
IOSケミカルチューン
使用するケミカルはIOS社の01PRO、02PRO、シロクマ、ギアグリスとスミス社のリールグリスです。スミス社のリールグリスは本来、別の企業ですが、IOSオイルのOEM先なので、相性が良いと判断して中粘度グリスとして使用しています。
スプール、ローター、ハンドルの分解と洗浄を行います。
ローターガードは交換です。
ドラググリスはシロクマを使用します。
しっかりとなじませます。
ベアリングはIOS02PRO。
ハンドルノブもIOS02です。
同じく、ラインローラーは座金周りに添付します。
ラインローラーのアーム固定軸とベアリングはIOS01ですね。
続いてボディを開けます。
チューニングで元々グリスの量は少なくしていると思いますが、注油でグリスが流れているように感じます。
ギア面もグリスが少ない印象です。
ピニオンギアはグリスが残っていますが、中間ギアはオイル仕上げでしょうか。ケミカルがほとんど残っていない感じですね。
ウォームシャフトはグリスの種類が異なるようです。
カチカチとした異音とザラツキですが、グリスが抜けてしまっていることと、中間ギア上部の遊びが原因ですね。
全バラシして洗浄します。
汚れです。
ドライブギア左右はザラツキが少し出ています。ピニオンギアは上下は特に問題はなさそうです。ドライブギア左右はオイル仕上げのHRCBに交換します。
IOS02で仕上げております。
ギアは摩耗痕が確認できます。
分かりづらいですが、全体が均等に摩耗していますね。
中間ギア上部にシム(0.10mm)を追加。
ノイズ低減の為にグリスを添付します。
ウォームシャフト下のクリアランス調整ですが、0.10mmが2枚入っていますが、0.15mmへ変更します。
IOSギアグリスを添付します。
添付量がシビアです。
これでも少し多いくらいです。
ウォームシャフト、中間ギアはスミスのリールグリスを添付します。
クリアランスとしては、ドライブギアには0.78mm、ピニオンギア上部には0.03mmのシムがはいっています。
一度オイルで粘度を下げずに組みます。
巻きが重くなりました。元々の巻き感はオイルでグリス粘度が落ちて非常に軽くなっているんですが、乾いたフィールとカチカチノイズが出ていました。
現状はカチカチノイズは消失しましたが、巻き重りのギアのザラツキが残ります。ギア交換で進めます。
ギアを手配します。
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