16ヴァンキッシュC2000Sのハイスペックチューンのご依頼です。
すべてMTCWケミカルで仕上げます。
ハイスペックチューン
ラインローラーを分離型DLCラインローラーに、ウォームシャフトピン内部を脱ベアリング化致します。また持ち込みでIOS製のSシステムを組み込みます。
分離型DLCラインローラー
まずはラインローラーを交換します。
18ステラ世代の一体型になっていますね。
上部を全バラシしました。
ベアリングは汎用ステンレスを追加。
洗浄しMTオイル仕上げです。分離型ラインローラーはメーカー在庫が無いようですので、もうすぐ在庫が無くなります。
オイルはMT-01をメインに仕上げていきます。
ハンドルノブのチューニング
ハンドルノブベアリングはゴールドワークス製のものになっております。
MT-00をメインに仕上げます。
シムですが、0.50mm分入っていますが、0.20mm分を抜いて0.17mmに。
極力圧が掛からないようにすることで、ノイズを極限まで減らします。
ドラググリス
MTCW-01を使用します。
年度別で選別できるのがいいですね。バランスも良いです。
上部のチューニング完了です。
ボディ内部のチューニング
ボディを開きます。
全体的にグリスが多めですね。
この機種は極力グリスを減らして巻きノイズが出ないように仕上げていきます。
ピニオンギア下にはOリングからシムに変更されています。
考え方としては良いんですが、シムだとどうしてもざらつき等を拾いやすくなります。
特に中間ギアが金属(ジュラルミン製)なので、感度が良すぎるので、Oリングの方が全体的なフィーリングが良くなるかもしれません。
全バラシして洗浄しました。
汚れです。
ウォームシャフトピン内部、ブッシュの交換です。
18ステラ世代のブッシュ+Oリングの仕様ですね。
シム調整にて、0.15mm分追加です。
0.50mm分のシムの変わりに0.50mmのOリングを入れてSダイレクトギアに戻します。
ボディ内部のベアリングですが、4点交換しました。
ピニオン下、ドライブギア左右ははっきりとしたノイズが出ておりますね。
ピニオンギア上部も少しざらつきがありました。
いずれもMT00、MT01で仕上げております。粘度調整でMT02を少量使っております。
ギア周り、ウォームシャフトはMTGG-Tを使用。
薄付けのほとんど塗らない位でちょうど良いです。
いったん組みましたが、巻きのざらつきが取れないので、ドライブギアのシム調整です。
0.75mmのシムですが、0.05mmを0.0.35mmに。
絶妙なシム圧に仕上げます。
IOS-Sシステム取り付け
仕上げに持ち込みのS-システムを取り付けます。
Oリングのサイズが異なっていたので、こちらで用意しました。
グリスを添付します。
作業完了しました。
ギアのざらつきがありますが、シム調整でほとんど感じない位まで改善しています。
ギア消耗は少しあるのかもしれませんが、フラットに巻く分にはあまり感じないと思いますが、ハンドルを押し付けて巻くとどうしてもざらつきがございますね。
ありがとうございました。
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