19ヴァンキッシュC2000SHGのチューニング依頼です。

IOSのSシステム持ち込み、IOSケミカルチューン、

ハイパフォーマンスチューンを施します。
リール自体の巻き心地ですが、依頼時点で少しザラツキがあります。
IOSケミカルチューン
ローターとスプール、ハンドルノブをばらします。

ドラグワッシャーはしろくまです。

インナーを抜いて、シムを0.15mmのシムを温存し、0.01mmのシムを追加します。

ハンドルノブはIOS02PROで仕上げます。

ラインローラーは純正グリスを追加しました。

ボディ内部です。

ギアのザラツキが購入当初からだと、組み上げミス、ケミカルバランスの崩れの可能性があります。

ケミカルが多く、ハンドルの遊びが大きいです。

ザラツキがある個体なので、ケミカルを多めに入れている感じですね。

ドライブギアのシムは0.07mmが2枚。
少しクリアランスがあります。
汚れ自体はそこまでありません。

ベアリングですが、ピニオンギア下のベアリングのみザラツキが強く出ていました。

ウォームシャフト下もベアリングにします。
すべてIOS02PROを充填しています。
中間ギアのシム調整。

ウェーブワッシャーを抜いて0.07mm入れます。

ウォームシャフト下のシム調整。

0.27mmにします。
ピニオンギア下ですが、

0.38mmですね。

0.39mmでもテストしましたが、僅かにキツイ。クリアランスはちょうどいいのですが少しザラツキが出始めるポイントでした。
IOSギアグリスを添付。

中間ギア、ウォームシャフトはスミスのリールグリスを添付します。

ローラークラッチはIOS01PROです。
ノイズが取れないんですよね。巻き自体は軽くなりますが、ザラツキが取れない。
ウォームシャフト、中間ギアは違和感がないので、恐らくピニオンギアの収まりが悪いことに起因すると思います。

ウォームシャフトピンのシムを抜きます。(0.20→0.15mm)
組みます。

少し改善したような。

0.15→0.10mmへ。
確かに巻き感が良化していますね。だたテンションが掛かると別の違和感がおきそうなので、これ以上はシムを抜かない方がよさそうです。

中間ギアの粘性を02PROを添付して改めて調整します。
Sシステムのスプラインにグリスを添付します。

スプールのテーパーの調整です。

1.5mm分いれました。

作業完了しました。巻き心地は軽くなりましたが、ざらつきは取り切れず。シムを完全にクリアランスを取るとノイズが強くでるので、ドライブギアは現状のままとし、ピニオンギアも0.01mm分遊びを設けました。
ウォームシャフトとメインシャフトのアタリから、ピニオンギアからノイズが出ているように思います。
少し甘く組んでいるので、空巻きはノイズがかなり減っていると思います。テンションが掛かるとそれほど変わらないですが、構造的に調整は難しいですね。
ありがとうございました。

コメント