23ハイパーフォースLB C3000MDHPGのチューニング依頼です。新品購入されて、巻き感の巻き重りが気になるということでご依頼いただきました。

チューニング
ばらしていきます。

スプール、ローター、ハンドルは作業なしで進めます。

ブレーキユニットを外して。

16デスピナの音出しカスタムを結構やっているんですが、ベースはBB-Xデスピナですね。ほとんど構造が同じです。

ギアサイズほぼ同じですね。

ドライブギアの状態。

ボディ内部。

グリスは少々多いですね。グリスを入れ替えます。ボディのシムですが、外側ではなく内側の外径に付いています。0.50mmで、ドライブギアのガタツキ調整の為ではなく、ベアリングを固定するために付いているようです。
なお、ベアリングが内径8mmですね。左右とも同規格に変更されています。

ピニオンギア下にとメインシャフトにグリスが付着しています。少し巻き抵抗が出ています。

洗浄しました。

各所にパッキンが。

ピニオンギア上部のベアリングはOリング付ではなく、上部に噛ませる形です。

ボディのシールです。左右とも同じようにOリングがあります。カバーのフタはピッチネジで固定する形ですね。ボディは樹脂製です。

リールフット側のフタはアルミ?金属製ですね。
ウォームシャフトをBB化します。

上部は内径2mmになっています。16デスピナは上下同じ内径3mmですから、各所ベアリングのサイズはマイナーチェンジされています。

下部はこのサイズです。

ウォームシャフト下のシムを平シムに置換します。

ウェーブワッシャを抜いて0.30mm追加して0.45mmに。
リールフット側のベアリングですが、固定するためのネジ穴??がありますが、固定しないんですね。

ドライブギアのシムですが、現行の多くがベアリングとフタの間に噛ませる形ですが、23ハイパーフォースLBは内側の内径に入っています。(0.40mm、0.05mm、0.03mmの3枚でした。)
続いてグリスアップしていきます。

BOREDのDELTAをドライブギアに。
ウォームシャフトはBOREDのTHETAを添付。
ベアリングのシム周りや、ウォームシャフトピン、各部にNEMEAを添付しています。

組んでいきますよ。

パッキンが多いですよね。防水を意識した作りです。
ローター裏ですが、撥水グリスとパッキンですね。ステンレス線のパーツですが、レバーを押して倒した時にローターがブレーキコアを固定しますが、その際にステンレス線の輪っかが回る仕組みです。

少しシュルシュルなっていたので、線のみにNEMEAを添付しておきました。

使っているうちにうまく滑るとノイズは消えますが、調整して消すのが難しいポイントですね。
ローターナットにブッシュ&ベアリングを追加します。

22ステラのパーツを流用します。
なお、ベアリングサイズはこちらです。

露出箇所ですので、高耐食ベアリングがオススメです。ただ、ピニオンギアでメインシャフトを受けていてガタツキがわずかにある程度です。
実際はブッシュで受けても多少良くなるかな~~位の印象なので入れる必要はないかもしれません。

その為、ベアリングなしとなりました。

作業完了しました。
無事巻き感は軽くなりました。ノイズもあまりないと思います。このリール実はGフリーボディではないんですが、ローターも軽いしボディも強固ですし防錆もしっかりしているので、非常に使いやすいかと思います。
ありがとうございました。

コメント
コメント一覧 (2件)
こちらのチューンは23デスピナにも応用出来ますでしょうか?
ウォームシャフトの上下カラーをBBに変更したいのですが…
23デスピナの内部を確認したことはありませんが、おそらく同じ構造かと思います。
そのため、ベアリング追加は可能かと思われます。