24セルテート LT5000D-CXHのスタンダードチューン依頼です。

ラインテンションがかかった際にシャラシャラ鳴っているそうでして、ラインローラーベアリングの不具合がありそうです。
オーバーホール(スタンダードチューン)
少々巻き重りがあるということですが、マグオイルが多いからかもしれませんが、原因はここではなく・・・。後で説明いたします。

ラインローラーを分解するとマグオイルが完全に抜けており、ベアリングがざらざらになっていました。

上部を洗浄します。

ラインローラーベアリングはざらざらになっておりますね。ローターナットベアリングに関してはシュル音が強く出ているため、防錆ベアリングに交換します。

ヘッジホッグスタジオ製のHRCBを使用。

ラインローラーベアリングは純正グリス104を添付します。
マグオイルを充填します。

ローターナットベアリングもHRCBに交換ですね。

NEMEAとBALBOAを添付して仕上げました。

上部完了です。

ボディ内部へアクセスするために、T5レンチが必要です。

マグシールドキャップとボディカバーを外すときに使用します。T6、T8のみで分解できるリールが多いですが、24セルテートはローターもこのT5を使用する箇所がございます。

ワンウェイクラッチとマグシールドプレートを取り出しました。

ボディ内部を開けて。ギアをチェック。

全体的にグリスは少なめですね。巻き重りが出る原因はここでもなくて。

ドライブギアのベアリングの付け根あたりに黒いグリス汚れが確認できました。

シム圧が強いんじゃないかと思われます。
全分解しました。

洗浄液の汚れです。

0.20mm分シムが入っていますが、0.025mmを1枚抜いて調整します。

BOREDケミカルで仕上げます。

ドライブギアはDELTAですね。
センター出しをしてから巻き感をチェック。問題がなかったので、ワンウェイクラッチ部にもマグシールドを充填します。

組み上げていく途中で水性ガラスコーティング剤で磨きますよ。

無事作業完了となります。

ベアリング3点交換で、シムを抜いたことで巻き重り感が解消したと思います。
ありがとうございました。

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