ローターの交換
それでは、ローターの交換作業です。
各種パーツを組み上げる際に、ネジ山が切られていないので、慎重に締め込む作業が必要になります。パーツを付けずにネジだけ仮締めして、ネジ山を作っておくとやりやすいかもしれません。
先にローターのパーツをすべて取ります。

周辺パーツの洗浄を行います。

メッキパーツのネジですが、長さが違いますので、組み上げる時は注意が必要です。

上部が短い。
パーツを組み上げて、駆動部にDG13ソルトグリスを添付。

とりあえずメッキパーツとベールを取り付けます。

やはりスキマが。

0.15mm位ですかね。

こっちも同じくらいのクリアランスが。
左右ともシムを追加して、ぴったりになりました。

シムが分厚過ぎるとベールが返りにくくなります。

かといってシムが薄いと隙間が気になります。
追加したのがこの2種類です。

いわゆるハンドルノブ用のシムです。
内径4mm×外径6mmが左側で、内径5mm×外径7mmが右側。右側の方が使いやすいですが、アームカムの逆側には、既に1枚(内径4mm)シムが入っていたので、そこに1枚追加した形です。
ローター周辺完了です。
オーバーホール(2)
それではボディ内部の分解清掃です。
ローラークラッチ周辺
ローラークラッチとその周辺パーツです。いわゆるコアプロテクトのパーツ類です。

ローラークラッチですが、それほど汚れていなかったので、オイルを軽くふき取ります。

その他のパーツですが、汚れもほぼなかったので、ふき取りのみで対応しました。
ただし、ローラークラッチインナーはしっかりと磨いておきました。
ボディ内部パーツ&ボディ
ギアボックスを開けます。

ギア類の脱脂洗浄。

ベアリングも脱脂洗浄します。
全バラシです。

ピニオンギアの内部を綿棒とピカールで研磨します。メインシャフトも研磨しましたが、こちらは非常に綺麗でした。
ギア類はDG13でグリスアップします。
ただし、中間ギア(S)とウォームシャフトギアはオイルチューンで。

分解と注油は以上です。
組み上げ
2度組みなおしました。少し巻き重りがしたので、締め付けの調整をしました。

フリクションリングの干渉があったので、調整しました。

新品になったローターを乗せて。

ドラグラチェットを装着して。

完了です。
仕上がり
作業完了しました。

ラインローラーは銀色から黒に。表面加工のされた特殊なラインローラーで、一体型になりましたが、現在のステラにも搭載されています。

分解前の状態がよく、内部はしっかりとオイルが充填されてありました。
今回の作業にて、以前より若干巻き重りがあるような?気もしないでもないですが、グリスが馴染んでくれば以前と同じような巻き感になると思います。

ベールの返りもしっかりかっちりしているし、隙間もほとんどない状態に仕上がりました。

ベールとローターの固定ネジですが、弱めの緩め止めを添付しているので、まず緩むことも無いと思います。

ありがとうございました。

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コメント一覧 (2件)
依頼人です。
早々のご対応ありがとうございます。
画像掲載していただけると、作業が可視化されて安心ですね。
メーカー対応を信用しない訳ではありませんが、対応内容メモがちょろっと添付されてくるだけですから。
ベールの隙間やっぱり空いてしまうんですね。使用に差し支え無いのですが、防水上よろしくなさそうなので、使用毎に隙間にオイルを差してました。精神衛生上もよろしくないですし。
ピッチリ調整頂いてありがとうございます。弛め止めしていただいたようなのでネジは触らないようにします。
この2年くらい、引きこもっていた子ですが、お陰さまで復帰出来そうです。
餌釣りで置き竿なんかもしてたりしたので、傷も多いですがそれなりに愛着もあるので、還って来てくれるのを楽しみにしております。
ご依頼人様
この度は有難うございました。
個人でやらせてもらっていて、このように仰っていただけるとやりがいがございます。
メーカーの対応は、一定の基準で安心とも取れますし、杓子定規で融通が利かないとも取れると思います。
個人でやる以上は、出来る限りご依頼人様のご意向に沿った形でやれればと思っております。
実際に使用していただいて、仕上がりに満足いただけるようにやっていきたいと考えていますので、改めてご遠慮なく状態をお聞かせください。
宜しくお願い致します。