新品の23ヴァンキッシュ2機のハイスペックチューンのご依頼です。
ボディ番手は同じC2000SとC2500Sのノーマルギアですが、それぞれ若干巻き感が異なります。まずはC2000Sから作業いたします。

新品のリールなのですが、少しゴリ感がありました。ドライブギアに圧がかかっている感じですかね。
ハイスペックチューン(IOSケミカル)
まずはリール上部から。

大きな不具合は感じません。
ラインローラーは純正のままとしております。

ドラグワッシャーはIOSしろくまグリスを添付します。


ハンドルノブですが、インナーを抜いて。

シム調整を行います。0.15mm→0.13mmでした。
インナーが若干大きくてベアリングに負荷がかかってしまうんですね。長く使うとざらつきが出たり、シュル感が発生します。極力0ポジションで組みます。
上部完了です。

ボディを開ける際にローラークラッチが崩れました。

収まりが悪いようで。
とりあえずローラークラッチを注油して組みます。

ボディ内部を開きます。

ギア周りのグリスの添付量とか適量です。

巻き感がいまいちなポイントはどこか。
洗浄します。

ウォームシャフト下に高耐食ベアリングを追加します。

ドライブギアのシム調整
ドライブギアのシムをチェックしたところ、0.20mm分入っていました。

0.18mmで組んでみることに。
組んでみましたが、若干遊びがあるような・・。
実際はボディのクリアランスを考えると0.19mmくらいが適正のように思いますが、実際はローラークラッチの取り付けバランスからか、少し干渉しているようでして。

0.18mmで組んだほうがフィーリングが良いんですよね。
0.19mmで0ポジションとみるべきなんでしょうけど、こればっかりはパーツとのバランスの問題なので、やってみないとわからないことでもありますね。
中間ギア軸の調整
あと中間ギア軸のバネを抜きます。

そのまま組むとクリアランスが大きくギアが動いてしまうため、シムを入れて調整です。軸の干渉をチェックして抵抗感がないレベルに調整。
最終仕上げ
IOSギアグリスをグリスアップします。

次の個体では、ピニオンギアのシムサイズがことなっておりました。

0.4mmのシムでしたが、C2500Sは0.15mm分のシムでした。ピニオンギア自体の設計の問題でしょうか。恐らく製造タイミングの問題かと思いますが、かなりの差がございますね。
実際0.15mmで組むとがたつきがありましたので、このまま仕上げました。

巻き重り感がなくなり巻きフィーリング良化しました。
ありがとうございました。

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