15BB-X テクニウム C3000DXG S R オーバーホールのご依頼です。前回のご依頼は2年ほど前です。


スプールが異なりますが、同じ個体です。
レバーを押し込んでも作動せず逆回転しますね。
作業していきます。
オーバーホール
結構汚れてます。

まず、ブレーキコアの爪が少し固着していました。

ローター裏面もグリスがぬけてますね。

洗浄したところ。

ブレーキコアを分解。

このベアリングに海水が浸入したと思われます。固着して動かず。

上部洗浄完了です。

いったんBOREDのOMEGAで仕上げます。ベアリングもグリスのまま組みます。

ドラグワッシャーはカーボンなので、DG12で仕上げます。

リール上部で交換するベアリングは、3点のみ。

先ほどのブレーキコアとラインローラー、ブレーキコア内部のベアリングです。こちらも海水が侵入してベアリング内部で結晶化したことによるざらつきが出ていました。錆は出てないかもです。
ラインローラーはベアリングのみ交換します。

防錆性を高めるためBOREDのBSLUを添付します。

ローター裏面もBOREDケミカルですね。

上部完了です。

ボディを開いていきます。

グリスが変色しておりますね。

ボディ内部のベアリングは比較的状態が維持できておりました。

唯一ピニオンギア上部のベアリングにざらつきが。こちらも海水が侵入して結晶したのかもしれません。錆が出ていないと思われます。

ハンドル側。

不具合は感じないです。SUTブレーキ部。

オイル?水分??少し気になりますが、固着や塩害はなしです。
ハンドルノブベアリングはギリギリ使えそうです。

ALL洗浄完了です。

洗浄液の汚れです。

SUTブレーキを組み上げます。

ハンドルをかぶせて。

ピニオンギア上部のベアリングを交換。

ドライブギアはDELTAを使用。ちょっと巻き感が重くなりますが、シールド力が高いです。

かなりしっかりとシーリングのためにグリスアップ、オイルアップしました。

なお、ブレーキコアのベアリングはオイル仕上げで再調整しております。

レバーをオンにするとシュル感が出ています。ブレーキコアの調整が甘いのかもしれません。

巻き重り感が少しありますが、スムーズな回転に戻りました。
ありがとうございました。
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