13ステラSW 6000PG MTCWケミカルによるハイスペックチューン

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13ステラSW 6000PGのオーバーホールのご依頼です。メーカーに依頼したところ、メーカー対応期限が超過したことで断られたそうです。

巻き心地はなめらかですが、グリスが抜けて少し軽すぎるフィーリングですね。後コツコツ感がひどいです。

目次

メーカー修理不能とは?

シマノ製品では、製品製造中止から6年間がパーツの保管期限になっているので、ステラSWの場合は19ステラSWの発売から6年の2025年が終了の年となります。

erengeworksではメーカー修理不能でも可能な限り作業を行っております。

ハイスペックチューン

スプール分解。

ローターナットの汚れ。

ラインローラーの汚れ。

ラインローラーベアリングがじゃりじゃりですね。

空巻きだと気づかない。ラインを通して初めてわかります。

外枠がさびてます。

ハンドルノブ。

上部をばらして洗浄です。

ラインローラーだけですね。その他汚れがありましたが、不具合はなく状態はよさそうです。

ドラググリスはMTDG-SWを添付。

ラインローラーはSW-00を使用。

ハンドルノブはSW-01との混合で仕上げました。

いずれもSW用の高粘度オイルです。

防錆効果が期待できます。

続いてボディ内部へ。ローラークラッチの状態も良いです。

グリスの量は適正ですかね。

重くならない程度の添付量です。少し少ない位ですが、この位でも問題ないです。

注油してしまうと抜けていってしまうので注意が必要です。

摺動子ガイドの汚れ。

ステンレスの摩耗による削れによるものです。

ウォームシャフト、中間ギア周り。この辺がノイズの原因ですね。

ベアリング。

汚れが目立ちます。

全体としては使用感があるものの致命的なざらつきはなく、まだ使えそうです。

ウォームシャフト上下は少し摩耗感が強いですが、洗浄してみた所ある程度復活しました。その他は汚れをふき取ったのみです。

全バラシ、汚れ具合です。スプールのカーボン汚れが大半ですね。

MTGG-SWを添付。

ドライブギアはMTGG-SWHを添付しましたが、少し強度が強すぎるかもしれません。いったんこのまま仕上げていきます。

一度組みましたが、やはりクリアランス調整が必要ですね。ケミカルバランスでもある程度良化しますが、粘性が高いグリスを使用する場合はクリアランス調整をしたほうが確実です。

ウォームシャフト下のシムですが、0.50mmで0.45mmへ。

中間ギア上部にシム0.05mmを追加。

ウォームシャフトがきつく、中間ギアが緩い状態で、ここの遊びでカチカチとノイズが発生しています。

ドライブギア→ピニオンギアへ動力がかかり、ピニオンギアが中間ギアを回して、中間ギアがウォームシャフトギアを回すんですが、ここの抵抗感や、クリアランスバランスでノイズが出ています。

中間ギアの上部にグリスを入れるとノイズを抑えることができますが、スプールが重いとノイズがどうしても出てしまうので、中間ギアへの遊びを減らし、ウォームシャフトの圧を抜いてやることで、駆動がスムーズになるという構造ですね。

グリスは一段階下げて、SW用をドライブギアへ。

ウォームシャフトをもう一ランク下げて作業しました。

ローラークラッチ周りにオイルを添付して作業完了です。

元々滑らかな巻き心地でしたが、カチカチとしたノイズは解消しました。

ラインローラーの不具合も解消してます。

ボディのベアリングは交換せず。強度としては次のラインローラーの交換のタイミングでボディベアリングの交換位のタイミングだと思います。

ありがとうございました。

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