14ステラ 4000XGのチューニングのご依頼です。

リールを落としてしまったそうで、違和感が出るようになったそうです。ハイスペックチューンで作業いたします。
オーバーホール
ファイブフォーカス製のグリスとグリッチオイルで仕上げます。
上部を分解。

ドラグワッシャーもプレミアムマテリアドラググリスを添付。

ラインローラー軸、ハンドルノブ軸ともにロサを使用します。


ボディ内部を開きギアをチェック。

ボディ内部もチェックします。

不具合らしい不具合はないんですよね。

汚れもあまりないです。

洗浄完了です。

交換パーツはウォームシャフトピン内部のベアリングとウォームシャフト下のベアリング。

18ステラのウォームシャフトカラーを入れました。1BBマイナスとなりますが、ノイズを減らす効果があると思います。
シム調整。

ウォームシャフト下のシムですが、0.30mmと0.10mmのシムが入っていますが、

0.10mmを0.06mmへ減らしています。少しきついことでベアリングのノイズにつながってしまったように思います。

グリスアップします。

ドライブギアですが、0.05mmのシムを交換。

0.03mmへ減らしてテストしました。
組みます。

違和感が取れないですね。

シムバランスはもともとの状態で問題なさそうです。
ギアを交換を行ってみます。

ベアリングも洗浄しました。

オイル仕上げで組んでみましたが、

状態をチェックする限りドライブギアボディ側のみざらつきがない状態でした。ドライブギアハンドル側のベアリングは状態がよくないので、高耐食ベアリングに交換です。

グリスアップ。

シム調整、0.05mmのシムを抜いて0.03mmでテストを行います。

問題箇所を特定するため、ギアを戻しました。

やはりギアノイズが出ていますね、引っ掛かりがあります。
ボディ内部のベアリングは合計で5点交換ですね。

※ドライブギアボディ側のみ交換せずの温存しております。
ピニオンギア下のOリングを交換。内径を0.5mm小経化させて、伸びるリスクを下げます。

ピニオンギア上部のシムがないので、入れてみましたが不要ですね。縦の遊びはないんですが、ラジアル方向の遊びがあるのですが、シムでは調整不能ですね。

ドライブギアは0.05mmを抜いて0.045mm入れました。0.005mm分減らした形。がたつきは極力抑えてざらつきも起きにくいクリアランスを目指しましたが、ざらつきは少し残りますね。

比較的違和感が消失したとは思いますが、摺動回りのひっかかり感が完全に抜けないですね。

疑わしいパーツは交換済みですし、ギアが少し偏って摩耗しているように見えるため、ノイズの原因は個体精度の問題かと思われます。
この度はご依頼いただきありがとうございました。

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