18イグジストFC LT1000S-P オーバーホール

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18イグジストFC LT1000S-P オーバーホールのご依頼です。中古で購入されてメーカーOHに出したそうですが、改造歴があり断られたそうです。

スプールが下がった際にノイズが出ています。

改造個所も併せて確認しておきます。

目次

オーバーホール

ローターナットベアリング上部のパッキン(21番)がありません。またローター上部のローターカバー(29番)もついていないです。

上部のストッパーレバーパッキン(61番)がないです。

マグシールドシールドプレート(64番)の加工によりマグネットが除去されています。

シムの取り付け位置が間違って少し変形しています。

シム、Oリングがないと思いましたが、ボディ内部に残っていました。

ギアの状態。

かなり薄付けですね。

オシレートギアはほとんどグリスがないような感じです。

巻き感を意識した仕上げですが、少し少なすぎる印象です。

分解。

洗浄完了です。

ベアリングの状態をチェック。

ピニオンギア下。

ドライブギア左右のベアリングを交換します。

純正のメンテナンスグリス104を添付。

ボディ内部、ドライブギアとオシレート周りはスーパールブを添付。

ノイズの原因

かなり使用感のある個体で、シャリ感はギア摩耗によるものです。メインシャフトの受け部が少し下がっており、またクリックホルダーも変形しているのがわかると思います。

くぼんでいるのがわかりますでしょうか。

逆に向けておいていますが、平に均すというか、むしろ逆に膨らんだ状態にするとメインシャフトに乗せた際にナットへの干渉が収まります。

これですね。最下部の所でナットとクリックホルダーが干渉しています。

早い話、メインシャフトと交換すれば解消するのですが、改造個所の交換、ギア交換等をすれば、SLPでの修理対応が15,000円位になってくるかと思います。

いったんは現状で違和感を取り除きました。

仕上げ

スプールをチェック。

ドラグワッシャーはしろくまグリスを添付しているのか、状態がよさそうなのでそのままとしています。

ローター、ハンドルを洗浄します。

全体の汚れですが、ほとんど汚れはありませんね。

ハンドルのシム調整。0.05mmのシムを抜いて0.10mmシムを追加しました。

ラインローラーチェック。マグオイルの添付がありません。

上部完了です。

最終メインシャフト、ローターナットベアリングにスーパーフィネスループⅡを添付します。

作業完了しました。

現状で極力修復致しました。

ベアリング3点交換しました。

修理対応パーツ以外は手配可能です。修理対応パーツでもメーカーへ指定すれば交換いただけると思いますが、OHは改造ありで断られるんですよね。せっかくなら説明の上で受けていただけるといいんですが。

ご依頼ありがとうございました。

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