22カルカッタコンクエスト 201HG オーバーホールとXG化のご依頼です。巻きに違和感が出てきたそうでOHをご検討されていたところ、XG化の記事を見ていただいたそうで。

HG→XG化にはドライブギア、ピニオンギア、クラッチヨークの3点交換が必要ですが、クラッチヨークの在庫がなく、かなりお時間をいただいておりました。
申し訳ございません。
無事クラッチヨークが届きましたので、作業いたしました。
ギア加工
まずはギア加工の内容をご紹介します。
ボディを開いて。

ギアを取り出します。

使用感がありますが、ギアそのもののノイズはなさそうです。

裏面ですが、ドラグワッシャーの張り付き?がございますね。

ピニオンギアも使用感がありますが、特別使える状態だとは思います。

とりあえず、HGは使用しないので、音出しパーツを保持するための穴をあけます。

クラッチヨークの形状が異なりますね。

ピニオンギアの形状に合わせて作られているようです。
ギアですが、3.0mmの穴を開けました。

写真右がXGです。
このギアを組み込みます。
オーバーホール
続いてOHを行ってまいります。

X-SHIPのベアリングがざらざらです。

左右ともざらざらですね。主な巻きフィールがいまいちな原因かと思われます。

レベルワインドのベアリングもざらざらですね。

続いてドライブギア軸を取り出して。

ベアリングをチェックしましたが、問題なさそうです。

スプールベアリングも取り出します。

すべてばらしました。

洗浄液の汚れです。

ベアリングは4点交換です。すべて高耐食ベアリングに交換します。

レベルワインドガイドが歪んでいますね。

まげてまっすぐに調整します。

水性ガラスコーティング剤で磨いて。

組み上げていきます。ドライブギア軸はフッ素グリス仕上げで。

ウォームシャフトギアはDG06を使用します。

ドラグワッシャーはDG01を使用しました。

ギアグリスはDG04です。

スプールベアリングはNEMEAとLIGHT DUTYで仕上げます。

ハンドルノブはBSLRとHYDRAを混合したもので仕上げました。

ハンドルの曲がり
ハンドルをよく見ると曲がっているんですよ。

右側が浮いているように見えます。少し内側に曲がっているように感じます。
ビフォー

アフター

写真の撮り方の問題かもしれませんが。
ビフォー

アフター

ビフォー

アフター

一応修正出来ました。
スプールベアリングの交換
スプールが回転時にシャーシャー鳴っているのを確認したので、ベアリングを交換しました。

ヘッジホッグスタジオ製のZRベアリングです。
受け側はかなりノイジーになっていました。スプール側はノイズはそこまで出ていなかったのですが、ふらつきがかなり大きく出ています。

交換しました。

作業完了しました。

音出しカスタム済、オーバーホール済となります。
少しスプール軸も歪んでいるのかもしれませんが、ベアリング交換にて違和感も解消しました。
ありがとうございました。

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