17ツインパワーXD 4000XG ハイスペックチューン(IOSケミカル)

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17ツインパワーXD 4000XGのハイスペックチューンのご依頼です。シーバス、ウェーディングで使用とのことです。少しコツコツとざらつきが出てきたそうでご依頼頂きました。

目次

パーツ交換

持ち込みパーツが6点ございました。

こちらはご依頼人様より持ち込みいただいたパーツなので交換します。

上部を洗浄します。

ほとんど汚れもなくキレイな状態です。

こちらで確認する限り、アームカムの取り付けが甘く変形が確認できました。こちらも交換いたします。

18ステラのアームカムです。

ラインローラーはフッ素グリスを添付します。

ドラググリスにはデカクマを使用。

戦略的なドラググリス「しろくま」を、さらに粘りを保たせてバワフルに。

ハンドルノブはIOS02を軸部に添付しております。

リール上部完了です。

ではリール本体へ。

ローラークラッチのパーツを交換。

ボディを開けて。

若干グリスが寄ってますね。グリスが少し抜けて軽くなっている分、ちゃか付きがノイズとして出ていると思われます。

ウォームシャフトピンが顕著です。

中間ギアのグリスが抜けてますね。

上部にグリスを入れるとノイズが出づらくなります。

ベアリングが汚れているため、洗浄してチェックしてみます。

ボディ全洗浄完了です。

ドライブギア左右はシールドを外して洗浄です。

多少消耗感があるようにも感じますが、純正グリスを充填して組んでみます。

若干ギアの摩耗もあるように感じますね。

押し付けて巻くとざらつきがある感じ。そこまで気にならないですが。

ウォームシャフト2BB化

ウォームシャフトの上下を2BB化します。

下は高耐食ベアリング、上部は汎用ステンレスです。高耐食ベアリングのラインナップがなく、純正だとかなり高額なので、汎用ステンレスをチョイス。

ギアグリスアップ、仕上げとベアリングテスト

IOSギアグリスで仕上げます。

粘度高めです!優れた潤滑性、クラス最高水準の対荷重性、ソルトでも安心して使える優れた防水性能、100%化学合成ならではの極寒から真夏の炎天下、そして風雨にさらされ続けるリールの心臓部とも言えるメインギアを守る、ハイスペック・ギアグリスです。

巻き感はそこまで悪くないんですが、若干重くなった感じとざらつきが消えないです。もともとスムーズな個体でしたが、ご指摘のざらつき、コツコツ感はわずかに感じるレベル。仕上げでコツコツは解消したと思います。

高耐食ベアリングを交換してみます。

3点交換にてわずかに良くなるレベルでしょうか。上部も交換してみますが。

あんまり変わらないですね。良くなると言えばそうですが、そのままでも気にならないレベルです。

ローラークラッチを組み上げて仕上げます。

組み上げがシビアでして、センターがずれるとローターカラーが干渉してノイズが出ます。

作業完了しました。

コツコツ感は消失しました。それにしても何とも難しいですね。

現状でも十分使えますし、ある程度なじんできているので、このままでも良いと思いますし、ギア交換、ベアリング交換すればリフレッシュしたようにも感じるレベルですし。ドライブギアのシムも0.02mmほど減らしてテストしましたが、現状のギアの状態だとクリアランスはバッチリです。

個人的にはこのまま使用してもらって、使用後に違和感を感じて消失しないのでしたら、ギア、ベアリング等のパーツ交換をするほうがいいかもしれません。その際にギア交換の際にクリアランス調整したほうが良いと思います。

ネガティブな情報ばかりとなりましたが、巻き心地も良く、良いフィーリングの個体だと思います。

ありがとうございました。

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