22ステラ C5000XG IOSケミカルによるハイスペックチューン

当ページのリンクには広告が含まれている場合があります。

過去にも22ステラを施工させていただいた方より、新たに中間ギアバネを除去した調整のご依頼です。対象のリールは22ステラ、23ヴァンキッシュのケミカル指定によるチューニングです。

まずは22ステラから作業します。

シュルシュル、スプールが下がる時のカタカタ音の解消、ヌル巻きの仕上がりを希望です。

目次

リール上部のチューニング

まずはリール上部から作業します。

ドラグワッシャーのグリス量が多いです。

未使用品だと思うんですが、若干変色しているんですよね。私も以前に入手した24ツインパワーが同じ状態でした。なんですかね。

ラインローラーのフッ素グリスが少なめですね。

分解して洗浄しました。

フッ素グリスを添付して。

ハンドルノブはインナーとシムを除去。

0.20mm外シムで入っていましたが、0.1mmのシムとインナーを抜いて、0.03mmの内シムを入れました。

ドラググリスはでかくまを使用します。

戦略的なドラググリス「しろくま」を、さらに粘りを保たせてバワフルに。

上部の作業完了です。

ボディ内部のチューニングとシム調整

続いてボディ内部を展開します。

シュル感もそうですが、巻き重りが強かったので、どこまで調整できるかですね。

ボディ内部はそこまでグリスが多いわけではないんですが、メインシャフトにグリスが付着しています。このグリス自体は問題ないのですが、ドライブギアのグリスがメインシャフトへ流れて粘性が上がると巻き重りが発生してしまいます。

中間ギア周りもグリスは適正量ではあります。

洗浄します。

ウォームシャフト下のシム調整ですが、0.15mm分をウェーブワッシャーと交換です。

0.35mmとなります。わずかにクリアランスを残しておくのがポイントですね。

中間ギア軸のシム調整を行います。

バネを抜いて0.03mm分入れました。

スミスのリールグリスをウォームシャフトと中間ギアに添付します。

ドライブギアはIOSギアグリスを添付します。

粘度高めです!優れた潤滑性、クラス最高水準の対荷重性、ソルトでも安心して使える優れた防水性能、100%化学合成ならではの極寒から真夏の炎天下、そして風雨にさらされ続けるリールの心臓部とも言えるメインギアを守る、ハイスペック・ギアグリスです。

耐久性重視でヌル巻きになるようにということなので、ベアリングはグリス仕上げで、ウォームシャフト上下のベアリングのみIOS02で仕上げました。

ただ、ノイズレスに仕上げたいのですが、ざらつきとギア鳴りがありまして。

ドライブギアは0.22mmを0.20mmへ。

0.21mmへ。

結局ハンドル遊びが気になるので戻しました。現状のクリアランスがベストですかね。

もう一息で仕上がりそうで、実際はシムを抜かないほうがフィーリングが良いので、ドライブギアのシム調整はこれ以上は難しいですね。

またギア鳴りですが、ローターナットのテンションがきついので、ピニオンギア上部のベアリングの上に0.01mmのシムを入れて調整しました。

締め付け具合は良くなりましたが、ギア鳴りが取れないので、ピニオンギア上部のベアリング下のクリアランス調整を行います。

0.01mm、0.03mm、0.05mmとチェックしましたが、クリアランスとしては0.05mmが一番しっくりくるのですが、ノイズがあまり改善しないです。

巻き重り感も取れて、スプールが下がる際のノイズはなくなったと思います。ただ、元々そこまでなっていなかったような印象でした。

作業前にもう少し巻けば違和感があったのかもしれません。

ドライブギアのシムを抜くと、ハンドル遊びが気になるんですよね。ギア鳴りも少し改善したレベルですが、ざらつきに関してはシムバランスでは解消が難しいと思います。

ありがとうございました。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次