23ヴァンキッシュ C5000XGの密巻き(スーパースローオシュレート)解除のご依頼です。

23ストラディックのパーツを流用すれば比較的簡単に改造可能です。
※こちらで検証した番手は2500番、4000番です。1000番は改造不可となりますのでご注意ください。
用意したパーツ
23ストラディック4000XGの純正パーツ5点ですね。

23ストラディック 4000XG 商品コード:045904
- 76番 13YXM ウォームシャフト 1個 935円
- 82番 13YXN ブッシュ 1個 110円
- 83番 10074 ウォームシャフトギア 1個 935円
- 84番 13YXK 中間ギア(小) 1個 825円
- 87番 1006V 中間ギア(L) 1個 935円
ボディ分解
パーツ入れ替えのために分解。

洗浄。

ウォームシャフトに傷がありました。使用時にウォームシャフトピンが脱落したのかもしれませんね。

ピンが引っ掛かってハンドルがロックされた状態になっていたと思います。
またウォームシャフトギアのバネも少し変形しています。

もともとのウォームシャフトの不具合は心当たりはありますでしょうか。なければ入手までに何らかの不具合があったものを思います。
パーツ入れ替え
仮組します。

問題なし。するすると動きますね。
シム調整します。

中間ギアはウェーブワッシャと0.03mmのシムを入れて。
23ストラディックの上部のブッシュが3.5mm厚ですが、反対向きに取り付けますが、そのボディとブッシュの間に内径3mm×外径5mm×厚み0.3mmのシムを2枚ボディ側に入れて。

これで23ヴァンキッシュのオシュレートの位置関係がほとんど同じになりました。そのためスプールワッシャーはそのままで行ける状態です。
ウォームシャフト下部はウェーブワッシャーのみをいれて。

下部ブッシュとウォームシャフトの間に内シムを追加。

内径3mm×外径5mm×厚み0.10mmですね。
BOREDケミカルを添付しました。

ウォームシャフトのシムですが、ウェーブワッシャはそのまま使っておりますが、0.20mmないし、0.15mmの純正シムを抜いております。
トータルで0.70mmを追加し、0.15mmをマイナスしているので、純増で0.50~0.55mm分シムを追加しております。
巻き感テスト
ハンドルが純正のものがついておらず、小型番手用?のものなので、23ストラディック4000XGでテストしましたが、駆動もスムーズで問題なしでした。

ラインも巻いてみましたが、テーパー調整も不要ですね。

作業完了です。

スーパースローオシュレート自体が悪いとは思いませんが、シンプルに2パターン作っていただけるとこんな改造せずにすみます。リール構造の進化はよい方向だと思いますが、従来のオシュレートが良い方は、2タイプで展開していただく形がありがたいですよね・・・。
なお、4000番の密巻き解除は大きな加工はなく、パーツ類の入れ替えだけで済む番手です。
良い状態のリールだったので、オシュレートスピードが上がっても良い仕上がりでした。
ありがとうございました。

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